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登録日:2011/05/13(金) 20 19 40 更新日:2024/04/18 Thu 23 39 45NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ神様シリーズ エッグモンスター ギリシャ神話 ケルベロス コメント欄ログ化項目 ディス・パテル ディズニー許すまじ ハデス ハーデス パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 プルトーン プルートー ヘラクレス ペルセポネー ラスボス扱いが多い 保健室の死神 冥王 冥王神話 冥界 冥界の神 半熟英雄 実はいい人 富める者 末弟 死の神 死者の国の王 真面目 石ころ帽子 神 神の不在証明 聖闘士星矢 苦労神 遊戯王 長男にして三男 風評被害 (´・ω・) 【概要】 ハデス(Hades)とはギリシャ神話における冥界の神。 本名は縁起が悪いということ“富める者”を意味するプルトーン(Pluton)とも呼ばれる。 何しろオリュンポスのトップ3の1人にして、死を統べる最恐の神だと考えられていたからである。 実際の神話内での主な役割は生前の行いから死者の死後の運命を決定すること。早い話が閻魔様と同じ役割。 この呼び名は本人ごとローマ神話に取り入れられ、プルートー(Pluto)の語源となった。 後に冥界が地下にあるとされるようになった事から鉱物の支配者にもなった。 “富める者”とは、そうした所から付けられた御名である。 親はクロノスとレア。 ゼウス等の長兄(*1)で妻はペルセポネ。ペットは冥府の番犬ケルベロス。 従者は三途の川の渡し守のカロンや死の神タナトス、あと侍女兼実務担当兼攻撃隊長の魔術の女神ヘカテー。 死を忌避する神話から威厳ある支配者として顕されるゼウスらに対して暗い表情の青年として顕されたり、絵画では恐ろしい怪物の様な印象が付けられたりしている。(*2) 神格的にもオリュンポス十二神から外れる様な神では無いのだが、後に冥界を畏れる信仰が一般化した為か外されてしまったらしい。 ……姿といい、後のキリスト教世界の影響による魔王的な扱いといい、風評被害が甚だしい。 【神話・伝承】 ■ティタノマキア ~神々の戦い~ 生まれた直後にガイアおばあちゃんとウラノスおじいちゃんの「産まれた子に権力を奪われる」という予言を恐れた父クロノスに、 姉弟共々飲み込まれてしまう。(*3) しかし、唯一飲み込まれなかった(*4)末っ子のゼウスによって助けられる。なお、この際に『産み直し』の扱いをされ、長兄から末弟にされてしまった。この頃から随分と偉そうな弟(兄)である。 クロノスらティターン神族との戦いでオリュンポス軍が苦戦する中、ゼウスは大いなる大地の予言に従い、 冥府タルタロスに幽閉されていた一つ眼巨人キュプロクス(サイクロプス)と百腕巨人ヘカトンケイルを解放した。 ハデスはこの時解放されたキュプロクスから二股槍バイデントと姿隠しの兜(*5)を貰った。 (`・ω・´)「よし、ステルス装備でクロノスたちの武器を奪ってやる」 てな感じでハデスの活躍でクロノスたちは武器を失い、ティタン神族は大幅に戦力低下し、オリュンポス軍が勝利した。 とまあ、いろいろあって戦いに勝利したオリュンポス軍だったが、何よりハデスがクロノスの武器を奪った事が大きく、 故にハデスこそが実質的なMVPとも言えるのだが、その功績の褒美は思わぬ形で帰ってきた。 ■くじ引きでの転落 ~ハデススパイラル~ ティターン神族との戦いの後、天界、海、冥界の三界の支配権を選ぶ際に何故か知らんがくじ引きで決め、冥界を引き当ててしまい、 地下の世界に押し込められ、神々からも敬遠されて誰も遊びに来ず、仕事が忙しすぎて宴会すら行けない逆VIP待遇。 ティタノマキアじゃかなりの功績を挙げたのにあんまりではないだろうか? なお、冥界の支配権は誰もやりたがらないために、仕方なくハデスが引き受けてやったというバージョンもある。 ■ハデス恋の季節 冥界でケルベロスと共に寂しく支配するハデス。ある日、大地の裂け目から地上を見ていたら花を摘んでいたペルセポネに一目惚れする。 しかし、内気な性格なハデスはどう告ったらいいか分からず、よりにもよって弟でペルセポネの父親のゼウスに相談した。 後々このことが大騒動に繋がるのだが、そんなこと分かる由もないハデスは、ゼウスとの相談で、 ゼウス(`・ω・)「女は多少強引な男に惚れるもんだぜ兄者☆」 ハデス(´・ω・)「そっか、分かったやってみる!あと、一応結婚の許可出してほしいんだけど」 ゼウス(`^ω^)b「(デメテルに聞いてないけど、別にいいよな)どーぞどーぞ」 みたいなやり取りを経て、このゼウスのアドバイスを真に受けたハデスは水仙の花を使ってペルセポネを誘い込み、地下へとさらってしまった。 が、母親のデメテルと地上を恋しがって泣くペルセポネに対し、ハデスはそれ以上強引な行動を取れなくなってしまい事態は膠着状態になった。 ここで強引に行かないのがゼウスやポセイドンとハデスの違いである。 一方地上では、デメテルがハデスの誘拐劇を知り、誘拐教唆犯…もとい、首謀者であるゼウスの元に怒鳴りこんだ。 ゼウス(`;・ω・)「俺じゃねーよハデスがやったんだよ」 と兄を売って責任逃れしようとするゼウスであったが、 デメテルJ(# 'ー`)し「真面目なハデスがそんなことをするわけない。どうせアンタが唆したんでしょ!」 と、デメテルは真相を一発で見抜いた。さすが信頼と実績のゼウスである。 (#・Д・)「あいつ王だし別にいいじゃん! 夫として不足はないだろ!」と開き直るゼウスに、デメテルはぶちギレて豊穣神としての役割をストライキ。 地上は大飢饉に見舞われた。 あと、この裏で起きたとある事件(後述)でゼウスは孫を失うハメに。 さすがのゼウスも…これには猛省っ! ゼウスは自分の提案である事を棚に上げて「娘さん帰してやってよ」と相談し、ハデスも「仕方ないね」と承諾した。 だが、ハデスも一目惚れしたペルセポネを手放したくなかったのか、 お迎えとしてヘルメスがやって来た際に喜ぶペルセポネは、冥界の果実ザクロを食べてしまっていた。 冥界の食物を食べた者は地上に還れないという規則があり、ペルセポネも晴れて冥界ファミリーの仲間入り! やったねハデス家族が増えたよ! という訳にもハデスの性格上いかず… 遂にゼウスは母神のレアーに泣きつき、その仲裁で「1年の3分の1だけ冥界に住む事」(*6)となった。 まぁ、ハデスは元々強引な性格では無くゼウスに騙さr…もとい唆されただけなので、それを快諾して事は片付いた。 このため、デメテルは愛娘が嫁ぎ先に行っている間は仕事をする気にならず、地上は1年の3分の1は作物が実らない季節になってしまったという。 これが冬の始まりとされる。 つまり冬に作物があまり取れないのはゼウスのせいってことで… なお、ペルセポネが地上に戻ってくるとデメテルが仕事をし始める(=冬が終わって春になる)ため、ペルセポネに春の女神という属性がついた。 ちなみに、話によってはハデスの誠実な人柄に惚れたペルセポネが自分から冥界のザクロを食べたというケースもある。 ■他のハデスの物語 蛇使い座アスクレピオス アポロンの息子で賢者ケイロンの弟子である医学の神・蛇使い座アスクレピオスの腕が死者さえも生き返らせる程に上がってしまい、 ハデス(´・ω・)「最近、冥界に人(魂)が来ないんだけど…ヤバくね?」 ゼウス(`・ω・)「仕事来ないのはつらいよね、お兄ちゃんに任せなさい!」 とゼウスに相談、ゼウスは雷霆でアスクレピオスを撃ち殺した。しかし、医学者としての偉業を讃え、星座にした。 尤も、最後の引き金になったヒッポリュトス(後述のテセウスの息子)の蘇生はアスクレピオスの叔母のアルテミスの依頼によるもの。 この2人、以前にもアルテミスの彼氏のオリオンを蘇生させようとして、ハデスに叱責された前科がある。 ヒッポリュトスは「義母からの不倫の誘惑を拒絶した逆恨みで殺された」と言う同情に値する死に方であったが、 アスクレピオスとアルテミスに関しては普通に叱責しても効く耳を持たないと判断されても仕方のない状況であった。 タンタロスとペロプス ペルセポネ神話の裏話。 リュディア王タンタロスはゼウスの息子(*7)であり、人間社会に生きる半神ながら神々の飲食物を振舞われる程父から寵愛されていた。 娘誘拐の怒りでストライキを続けているデメテルの機嫌を取るため、ゼウスはタンタロスの主催する宴会に他の神々と共にデメテルを連れて出席したのだが、 なんとタンタロスは息子のペロプスをシチューに調理して父や伯母に振舞うという凶行を実行。(*8) ゼウス達は口にしたシチューにペロプスの肉が使われている事に一口で気づき仰天してシチューを吐き出すも、 ペルセポネの騒動で心労が溜まっていたデメテルはペロプスの左肩部分が盛られていた自身の取り分を完食してしまった。 さしものゼウスも息子の凶行に激怒して、ハデスに「食べ物も飲み物も得られない」地獄にタンタロスを生きながら流罪にする(*9)ことと、 哀れにも父親の凶行によって理不尽に命を奪われた孫の蘇生を依頼。 そもそもこのパーティ開くことになったのはお前が原因だろと言いたいが、まさか自分の大ポカが息子のサイコパス発覚と孫の死に繋がるとか普通思わねーよな…… ハデスも(ゼウスに唆された結果とはいえ)自身に間接的な責任がある為、特別に「母神レアーが生命を吹き込み直す役を担当する」と言う条件でペロプスを蘇生する事にしたのだが、 デメテルが食べてしまった左肩部分は、遺体の回収と組み立て直しを担当したヘルメスと運命の女神クロートーをもってしても元に戻す事が出来なかった。 結局、デメテルが象牙を材料にペロプスの左肩を作り直し、ポセイドンがペロプスの後見を行う事で何とかこの騒動は収まった。 タンタロスは上記の流罪により沼の上に枝を広げる果樹に吊るされて沼の水を飲もうとすると水が引き、枝の果実に手を伸ばそうとすると風が吹いて枝が揺れて手に取れないという目にあったが、まぁこれは残念でもないし当然。 オルフェウスの悲劇 毒蛇に噛まれて死んだ妻・エウリュディケーを連れ戻すべく冥界を訪れた吟遊詩人オルフェウス。 彼の奏でる演奏は冥界の人々やケルベロスをも魅了し、それは王座で演奏を聴いたハデスとペルセポネも同様だった。 ハデス(´;ω;)「感動した!! 連れ出しを許可する!」 ハデスは『冥界から抜け出すまで決して後ろを振り返ってはならない』という条件を付けた上で、オルフェウスの後ろにエウリュディケーを従わせた。 しかし、冥界からもう少しで抜け出せるところまで来て、不安に駆られたオルフェウスは後ろを振り向いてしまい、それが妻との永遠の別れとなってしまうのだった。 あれ? なんか日本で似たような話聞いたことあるような……。 「見るなよ!見るなよ!絶対見るなよ!」のタブーは古今東西共通なのであろう。 日本神話と違い当事者はただの人間だったので、「毎日ギリシャ人殺してやるからな〜!」というほどの大喧嘩にはならなかったようだが。 ペルセウスのゴルゴン退治 ペルセウスに自身の神器である隠れ兜を貸している。 ヘラクレスの十二の功業 最後の冒険でケルベロスをミュケナイ王エウリュステウスに見せることとなったヘラクレスがハデスに謁見した。 ヘラクレスがこれまでの経緯を話すと、 ハデス(´・ω・)「ケルベロスを連れて行かれるのは困るけど、神託だったらしょうがないね、でも苦しませないでやってね」 と傷つけないことを条件に快諾したという。 ハルモニアの悲劇 ハルモニアは戦神アレスと美神アフロディーテの娘で「調和」を司る女神である。 アレスがテーバイ建国王カドモスと国の守護神になる契約を交わした際に、カドモスの王妃としてハルモニアが降嫁したのだが、その時に伯父であり母の元夫であるヘパイストスから婚礼祝いとして強烈な呪いが込められた首飾りを贈られた。 テーバイの国自体はカドモスとハルモニアの善政で平和と繁栄を享受するのだが、子供達が直接の落ち度が無いにも拘らず不幸な死に方をする事態が続出する(*10)。 子供達の相次ぐ悲惨な死に憔悴したハルモニアは自身が直接呪われていると勘違いした挙句、自ら不死性を捨てて、カドモスと共に国を出た後、蛇に変身して生涯を終えた。 娘の悲惨な末路を悲しんだアレスはハデスとゼウスに頼み込んで、ハルモニアとカドモスを善人が穏やかに暮らせるエリュシオン送りにして貰った。 カドモスもハルモニアも国民に優しい善良な君主だったので、普通にエリュシオン送りになっていた可能性は高いが、神が自ら不死性を捨ててハデスの下に行くという稀な事態だったのでアレスが心配になったのも当然である。 この話ではハデスは脇役では有るが、他の神からの評判が悪いアレスであっても我が子を愛する親心をしっかり受け止めて穏便な解決に持って行く良い仕事をしている。 メンテとミント 数少ないハデスの浮気話。 ハデスは地上のメンテというニンフ(妖精的な存在)に惚れ、淡い恋をしました。が、それに気付いたペルセポネが嫉妬から踏み潰して雑草にしたと言われる。 また、一説ではまたハデスが誘拐劇をするかもと危惧したペルセポネがメンテをミントに変えてハデスの目から隠してあげた、とも言われている。 ハデスが極悪に描かれている作品では、後者の理由。 またメンテのほうが先にハデスの愛人であり、後から来たペルセポネの不興を買って雑草にされたという説もある。 また、ペルセポネはこの時までハデスに愛情が無かったが、この時に嫉妬したことでハデスへの愛に目覚めたという説がある。 ディオニュソスとギンバイカ ディオニュソスはゼウスとアレス アフロディーテの孫娘セメレーの息子で、3/4が神、1/4が人間と言うクォーターである。ゼウスの自身の曽孫との浮気はヘラクレス誕生の時にもやっている。 セメレーはゼウスに「ヘラ様と夫婦の営みをする時の様に真の姿を見せて下さい♡」とゼウスに願い、「冥府の川ステュクスに誓ってなんでも一つ願いを叶える」と豪語したゼウスも其れを断れず、人間への変身を解除するが、ゼウスが身に纏う稲妻の威力には強靭な半人半神の肉体も耐えられずにセメレーは即死し、その魂は極悪人が堕とされるタルタロス送りとなった。電撃プレイがキツすぎた ハデス(´ ‐ ω ‐ )「ゼウスの浮気相手は何人も見て来たけど、ゼウスとヘラの曾孫の癖にお曾祖母ちゃんを故意に傷つける不倫は流石に性質が悪いよね。」 胎児であるディオニュソスはヘルメスの咄嗟の機転で救い出され、長じてタルタロスで無限の責め苦を受けている母を助け出そうと、ハデスとペルセポネの下に向かい、渾身の力作であるギンバイカをペルセポネに献上した。 オルフェウスの時と同様に ハデス(´;ω;)「感動した!! 連れ出しを許可する!」 となり、他の死者への示しを付ける為にセメレーは「テュオーネー」と改名することを条件にタルタロスから解放され、息子から分け与えられた神性と自前の神性で何とか神として認められるレベルに達した事でオリュンポスに迎えられた。 この時、献上されたギンバイカはペルセポネの母・デメテルに贈られてその聖花となり、後にアフロディーテにも贈られて聖花とされた。 レウケー 水のニンフであったレウケーはハデスに見初められて冥界に連れて行かれたが、不完全な不死の神だった為、死んでしまった。 それを悲しんだハデスはレウケーを白ポプラに変えた。それ以来、エリュシオン(善良な死者が穏やかに暮らす庭みたいな場所)には白ポプラが咲き誇っているという。 後に冥界へケルベロスを捕まえに来たヘラクレスによって冠にされるという悲劇に見舞われる。 恋人への想いが宿る木を傷つけられたハデスの心中はいかばかりか…。 ペイリトオス 珍しくハデスが怒った話。 テッサリアの王にして英雄のペイリトオスという男がいた。 彼は親友であるミノタウロス退治で有名な英雄テセウスとともに、数々の冒険に挑戦してきた… と言えば聞こえがいいが、実のところは殺戮に略奪を繰り返しギリシャ全土を荒らし回っていたようなものであったとも言われる。 そんな二人が互いの妻を亡くしたとき、彼らは相談を行った。 テセウス「俺たち英雄の妻っていったら、やっぱゼウスの娘っしょ」 ペイリトオス「それもあの子。 ほら、スパルタ王女の、めっちゃイケてる娘」 彼らが白羽の矢を立てたのはスパルタの王女ヘレネー。 しかしこのとき彼女はまだ12歳であり、当時から非難されるような年齢だったのだが、 そんなこと気にしないふたりは「勝ったほうがヘレネーを妻とするかわりに、負けたほうの妻探しに協力する」という条件でくじを引く。 そして勝利したテセウスがヘレネーを略奪し我が物とした(後に奪還されたため未遂に終わったが)。 そしてペイリトオスは自分にふさわしい妻を探すため、何を思ったかゼウス本人の神託を仰ぐ。 ペイリトオス「テセウスにあんたんとこのヘレネーたん取られちったから、この俺っちにヘレネーたんに負けない嫁をあんたの娘んなかから世話してもらえる?」 ゼウス(`・ω・)「ならばなぜわが娘の中で最も高貴なペルセポネを選ばんのかね」(*11) ペイリトオス「という神託をもらったぜ!」 テセウス「いや、冥府に行って帰ってきたヤツなんて殆どいないじゃん…こんな見え見えな罠に引っかかるヤツがいるわけ」 ペイリトオス「愛しのペルセポネたんが俺を呼んでいる!行こうぜ冥府!」 テセウス「いたよここにorz」 ペイリトオスはさすがというかこの神託を真に受けて、むしろ不安しか感じないテセウスを「おめー、俺の嫁探す約束じゃん?」と連れてはるばる冥府までやってくる。 しかも堂々とハデスの前に現れ謁見する。 ペイリトオス「おう、ハデス様。 ゼウス様がそうしろって言ったから、あんたんとこの嫁俺におくれ」 ハデス(´・ω・)(ほんとに来やがったよこいつら) ハデス(´・ω・)「はるばる冥府までようこそ。長旅で疲れたでしょ。とりあえずこの椅子にでも座って座って」 二人「「あ、はい」」 これを事前に知っていたハデスはやってきた二人を応対し、椅子に座らせる。 もちろんこれは罠で、二人が座った椅子は、座った者が全てを忘れてしまう「忘却の椅子」であった。 ハデス(´ ‐ ω ‐ )「馬鹿は死ななきゃ治らないけど、死んでも治らないならこうするしかないよね」 それから4年後、やってきたのは先述のヘラクレス。 ヘラクレス「それじゃ、ケルベロスお借りします…………ところで、そこの二人は?」 テセウス「」 ペイリトオス「」 ハデス(´・ω・)「うちの嫁さんに手ぇ出そうとしたからお仕置きしてる」 ペルセポネ誘拐未遂の共犯者であるテセウスだけはヘラクレスによって救い出されたものの、 主犯のペイリトオスは苦しみすら忘れて永遠に椅子に座り続けることになる(助けられたパターンもある)。 …あれ、ぬるくね? 尤も、テセウスは助けられた後、帰還したらヘレネーが冥府に行く前に預けてた母親ごと奪還されているわ、国は追われるわ、 逃げ延びた先の王に「コイツ王位奪い取りに来るんじゃね?」と疑われて殺されたりと散々な目に遭うので、ずっと椅子に座らされていた方がマシだったかもしれないが。 逸話や神話から分かるように仕事に関しては真面目だが、普段はやや内向的な性格。 死者に対しても生前の功業や悪行を公正に評価する仕事熱心な一方でオルフェウスの竪琴に感動し、チャンスを与えたり、 死者を生き返らせるアスクレピオスとアルテミスも一旦は叱責と訓戒で改心させようと試み、 不死の運命を返上した娘の善処を懇願するアレスの頼みに応じてエリュシオンに迎え入れ、 自分のせいで理不尽過ぎる死を遂げたペロプスは蘇生させ、同じく自分のせいで死んだレウケーは花に変えたりなど、基本的には優しく善良な人。 また、弟のポセイドンやゼウスが浮気や強姦しまくっているのに対し、ハデスにはその手の話がない。 3兄弟の中でも一番マシなのに冥界の王という肩書きだけでいろいろ苦労してらっしゃる不遇な神様。 【近代~現代のハデス】 ■価値観の変遷 とここまで閲覧してきて思うことがあるだろう… 「あれ? 俺の知っているハデスじゃなくね?」 「一番マトモじゃねぇか!!」 と。 現代においてハデスが魔王のように扱われるのは、なによりキリスト教の影響が大きい。 ギリシャ神話の「冥府」とキリスト教の「地獄」が混同された結果なのである。 またキリスト教においては死とは「罰」であり、最後の審判の日にその罰から人々を救うのが救世主イエスである。 なので死にかかわるものを神聖視するのはキリスト教にそぐわない価値観なのだ。 ちなみにキリスト教で「ハデス」という言葉は「地獄」そのものを指す。 加えて某アニメーション映画にヴィランとして登場したのが決定打となった。 まぁ、ラスボスの地位を与えられているだけマシかもしれない。 あと日本では人気漫画『聖闘士星矢』で悪役として登場したのも割と決定打になってる感じである。 最近では世界中で人気のようなので更に風評被害は拡大することであろう…。 ハデス(´;ω;`)「どうせ俺なんか…」 ハデス…貴方は泣いていい… ……皆さんもこの機会にハデスさんを再評価していただきたい。 少なくとも、三兄弟の中で一番の常識神である事だけは疑いようがない。 まあ、単純に人気が無くて神話が少なかっただけかもしれないが。 ……悪役とはいえ現代で活躍や名前が知れ渡っているのを喜んでいる可能性も……? ■登場作品ほか 「死後の世界の王」としてはおそらく世界で最もメジャーな神だけあって、現代でもあちこちでその名を見ることが出来る。 ただどちらかと言えば概要で挙げた理由からか、ハデスよりもプルートーの名のほうが広く使われている。 最も有名なのは近年小惑星に格落ちした冥王星(Pluto)だろう。 そして恐らく次点を争うのは、その惑星から名前を取ったミッキーマウスの飼い犬プルートと 天王(ウラン)から生まれる、莫大な富と膨大な死を同時にもたらす冥王の宝プルトニウム(plutonium)。 また上記のディズニーアニメでもヴィランを務めている。 日本では鉄腕アトム「地上最大のロボット」に登場するアトム最大のライバルのひとりプルートゥ、 「美少女戦士セーラームーン」のセーラープルートこと冥王せつな、「聖闘士星矢」に登場する冥王ハーデスあたりが有名だろうか。 あとはギリシャ神話をモチーフにしたゲームにも多数参戦している。 有名なところでは「半熟英雄」最強エッグモンスターとしての出演 (ハデデスというパチモンもいる)の他に、 「ヘラクレスの栄光」シリーズ、「新・光神話 パルテナの鏡」、遊戯王シリーズの冥界の魔王 ハ・デス、 「パズル ドラゴンズ」「モンスターストライク」などが有名。 ただいずれの作品でも基本的に傲慢にして野卑な冥界の暴君として描かれてしまっているが… 多種多様の神々やモンスターが登場するダークファンタジー「LORD of VERMILION」シリーズにもプルートーとして登場。 不死種族の切り札的存在であるが、死を司る邪悪な獣であり一息で何人殺せるかを楽しむ最低すぎる趣味も持っている。 シリーズ皆勤賞でありLORD of VERMILIONⅢでは何と主人公の1人イージアの相棒となった。とはいえ正義や人情に目覚めたわけではなく互いに利用するような役割である。 Ⅳではそんなイージアが転生した警察官の「マリエ」の銃に宿り、周りの人間の命を奪う切り札のような役割となった。 その一方Ⅲでは「ハデス」名義としても登場。要するに分裂した。 ギリシャ神話における人柄の良さやペルセポネとの恋愛劇などの要素はこちらが持っており、プルートーと違いコミカルなキャラクターとなっている。 なお名義が違っても設定上同一人物であれば同時に出撃できないシステムもあったが、この二人は組ませても特に問題はない。最も2人とも高コストの為一緒のデッキにする事はないと思われるが。 妻のペルセポネも喧嘩番長乙女として、ハデスに見つからないように脱走を繰り返すが門限までには帰るというツンデレキャラとして登場。こちらも使いやすい特殊能力を持っていた為かなり活躍した。 それ以外だと新・光神話パルテナの鏡のハデスさんが有名。 本家のハデスとは180°逆のおちゃらけたキャラクターとして一躍人気キャラとなっている。もちろんシリアスなシーンはあるにはあるが… 2020年にリリースされ世界中で高評価を得たインディーメーカーの2Dアクションゲーム「HADES」ではゲームタイトル通りの中核神物で、 「全方面に頑固で厳しいが、公正に物事を仕切る冥府の王様」という神話のそれに近いキャラクターになっている。 もっとも、ザグレウス王子(プレイヤーキャラクター)がやりたい放題で家出(冥府から地上へ脱出)しようと暴れるので頭痛が絶えないという気の毒なお父上でもある。 ザグレウスが脱出に失敗するとボロクソに煽って下さるのでプレイヤーのヘイトは常に最大値。この煽りスキルは息子のザグレウスにも感染しており、ザグレウスも会話シーンで中ボスその他をボロクソに煽る。殺伐。 (´;ω;`)「そんなのやだ! 神話に出てたかっこいいハデス様が見たい!」 …そういう人は素直にギリシャ神話を読むことをお勧めする。 読めば読むほど、恐るべき力を持ちながらけして軽挙妄動に走らず、 死の掟を粛々と執行する厳格さと深い思慮・情愛を兼ね備え、 さらには妻に甘く純情でお茶目な一面もある魅力的な冥府の王の姿が浮き彫りになってくるはずだ。 次点でギリシャ神話をそのまま漫画・映像化したもの、あるい神話ではなく古代ギリシャの人々を題材にした作品を読むのもいい。 『「世界の神々」がよくわかる本』のギリシャ神話編を漫画化したティタノマキア戦記では神々一の剣士として登場し ヒューベリオンを圧倒する活躍を見せている。 またソフォクレスの悲劇『アンティゴネ』では主人公アンティゴネが内乱の末に刺し違えた兄ふたりのうち一方は国葬をもって葬られたのに対し、 内乱を起こしたもう一方の兄は国の法に基づき見せしめのため野ざらしにとされたことにこう抗議する。 「死者はハデスの物であり、生前の行いのために辱めることは神々の掟に反する」 彼女はこう訴えて野ざらしにされた兄の遺体に砂をかけ、法を犯したとして処罰される。 国の法よりも古くより存在した神の掟の執行者として、ハデスは人心の上に君臨していたのだろう。 余談 生前の行いが良く、優秀であればハデスの部下としてスカウトされることがある。生前は高潔なる王でありゼウスに愛されたアイアコス、クレタ島の王にして優れた立法家であるミーノス、厳格かつ公平な裁定を下す裁判官ラダマンティスらが彼に仕えている。 またハデスをオリュンポスの神々に含まないとする事もあるが、これはゼウスの誘いを「オリュンポスに行けば冥界の運営に支障が出るから」と断ったためと言う説がある。これに限らず冥王になってからのハデスは無闇に冥府を離れないようになり、助言を行ったり道具や部下を貸したりすることが多くなる。ティタノマキアに続く神々の戦であるギガントマキアでは、自らは参戦せず配下のヘカテーを指し向け、また姿隠しの兜をヘルメスに貸し出している。ただこのヘカテーは戦力では主をもしのぐと言われるゼウスも一目置く大地母神で、かなりえげつない活躍をしているのであるが…(ヘカテーの項目参照) 何にせよ、冥府の王が分別のある神であったのはすべての生命にとって幸福なことであったろう。海王ポセイドンの怒りは大地を揺るがし海をあふれさせ、豊穣神デメテルの怒りは飢饉となって降りかかる。ならば冥王がもしほんとうに我を忘れるほど怒り狂ったとしたら何が起こるのだろうか… (´・ω・)「ペルセポネた~ん追記・修正ぃ~」 ペルセポネ「もう、ダーリンたら仕方ないわね♪」 追記修正は自らの命で冥界を賑やかにしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 奥さんに浮気されたり、善人というよりお人よしゆえの損なエピソードも多い。 -- 名無しさん (2021-03-17 21 31 41) 注釈4で草生え散らかした -- 名無しさん (2021-05-07 11 41 17) 戦争を引き起こして大勢の人間を殺して、冥界を賑やかにしてくれるという事でアレスとエリス兄妹を滅茶苦茶可愛がってるとか -- 名無しさん (2021-06-11 19 35 39) パーシー・ジャクソンシリーズでも、冥界神としての姿は超おっかないけど人間体だとパンクっぽい見た目の気さくなおじさん。妻のベルセポネも妖艶な美女(冥界入りになった件は今でも根に持ってるけど、所々抜けてるハデスを見捨てられない) -- 名無しさん (2021-06-16 14 44 28) クソ真面目な人情家 -- 名無しさん (2021-06-17 21 17 36) 先日スイッチで配信開始された名前もそのまま「Hades」では放蕩家出息子に手を焼くガンコ親父として登場。ペットのケルベロスが息子の方に懐いているので複雑な心境を抱えたり、家出実行中死刑執行中の息子に実況中継で毒づいたり胃袋穴空きそうな生活送っていてめちゃくちゃ笑える -- 名無しさん (2021-06-26 20 30 49) ↑ いっつも書類の山に埋もれて仕事してて、アレを継ぎたいとは思わんよなあw でもすげーマトモな王様でもある -- 名無しさん (2021-07-07 10 21 28) 注釈2の下半神呼ばわりは草が生えますよ -- 名無しさん (2021-07-07 10 27 17) タンタロスの件はそもそもの原因はゼウスとハデスとはいえ2人(というよりゼウス)が全部悪いって言うのはタンタロスサイコパス過ぎだろってなった。 -- 名無しさん (2021-10-14 01 11 30) ディズニー版では自分が支配している冥府の川に封印されるという悲しすぎる結末でした... -- 名無しさん (2021-11-06 02 38 20) ヘスティアさまと同じくらい心優しく思慮深い神、くじ運はないに等しい。 -- 名無しさん (2021-11-17 20 10 35) 常識あるやつが馬鹿を見るのは、神話時代からご健在なんやな -- 名無しさん (2021-12-01 23 38 28) 「星矢」のハーデス「我々は300年待ったのだ!」 -- 名無しさん (2021-12-06 22 35 33) FF14のハーデスは責任から逃げ出さず背負い込む苦労人タイプと割と神話に近い性分だったなあ -- 名無しさん (2022-03-07 13 26 22) 原作のハデスを最も忠実に表現している派生作品は保健室の死神の派出須先生かもしれない… -- 名無しさん (2022-03-15 20 23 41) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-08-07 21 40 46) 人々の死後を司る冥府の統治者が心優しく穏やかなハデス様で本当に良かった。 -- 名無しさん (2022-08-07 21 55 58) なんかキリスト教が積極的に貶めたように言ってる人いるけどハデスに関しては翻訳の都合による伝言ゲームの産物。明確な楽園でない死後の世界を統治する神がネガティブイメージ持たれるのは大抵そうだし -- 名無しさん (2022-10-15 17 23 05) ギリシャ神話の中ではヘスティアに次ぐ常識人かつ善人 -- 名無しさん (2022-11-18 03 32 59) 闇属性=悪とは限らない -- 名無しさん (2023-02-01 13 50 16) 『終末のワルキューレ』でも登場してたけど、厳しくも優しい弟想いの中身外見両方イケメンの神様で嬉しかった反面、ライバルの始皇帝に焦点が当てられすぎてたのが少し残念だった印象。だとしても珍しく良いキャラクターで描かれているので気になる方は見てほしい。 -- 名無しさん (2023-03-07 01 59 58) ここ読んでいても一番扱い良さげなのが半熟英雄じゃね? となるからなぁ…対エグモン特化要素を別としたら素スペックでラスボス以上というバケモンだし -- 名無しさん (2023-04-04 08 30 17) 「アリオン」という安彦良和の漫画での扱いは酷かった。まああの漫画はポセイドンとプロメテウス以外神様の扱いが下手すぎるが... ディズニーはラスボス扱いしてくれるだけでもはるかにマシレベル -- 名無しさん (2023-04-16 21 23 35) コメントをログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-04-20 14 27 25 ↑×2 アポロン様意外軒並みひどい扱いだった。最高神であるはずのゼウス様さえ。 -- (名無しさん) 2023-04-25 18 53 51 我を忘れるほど怒り狂ったら、冥界から怪物や死霊などが地上や天上に溢れ出して、それらが人間や他の神達を襲って冥界に引きずり込む。謂わば地上と天上と冥界のバランスが修正不可能なくらい狂う。 -- (名無しさん) 2023-08-06 01 10 04 ↑同じ支配者でもゼウス様(浮気常習犯)やポセイドン様(怒らせると危険)と違って穏やかで理知的な人格者で良かった。(愛しのペルセポネに対しては一件を案じたけど) -- (名無しさん) 2023-09-08 19 26 27 アサシンやらゴッド・オブ・ウォーとかでもあんまりいいイメージないよな -- (名無しさん) 2023-10-28 01 08 47 真面目な人ほど貧乏くじ引きやすいけどハデス様なんかそのものやな。 -- (名無しさん) 2023-10-30 20 06 52 ↑まぁ実際あの三兄弟で冥界の支配者やってもらうのに適任な性格の持ち主だし本当に幸いだったなって……。ギリシャ神話的世界観で言えばくじ=運で決めるという行為は運命に委ねるってことだから適任になるのは必然ではあるんだろうけれど -- (名無しさん) 2023-10-30 20 19 47 名前 コメント すべてのコメントを見る
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登録日:2015/12/05 Sat 01 58 58 更新日:2023/09/05 Tue 19 23 20NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 お母ちゃん アニヲタ神様シリーズ オリュンポス十二神 ギリシャ神話 ディシア デメテル 三相女神 二女 冥府下り 四季 地母神 大地 大川隆法 封印されし地母神 老婆 豊穣神 ■デメテル 「デメテル」はギリシャ神話に登場する女神。 オリュンポス十二神の一柱で、麦の穂や藁で編まれた松明を持つ豊穣を約束する大地の女神である。 一般的には娘のペルセポネの「冥府下り」に纏わる神話で知られるが、宗教学的には古代ギリシャのを代表する密儀の一つである死と再生の秘儀「エレウシス密儀(テスモポリス祭)」の主神としても重要視されており、デメテル・テスモポリス(掟を齎す者)の呼び名が捧げられている。 ローマ神話ではケレス(セリーズ)と習合した。 ケレスはより秘神的な性格が強い神性で、古代ローマでは犠牲者が出るとケレスに犠牲を供したともされる。 【出自】 ゼウスら6姉弟の二女で、ポセイドンと同様に後の生み直しでもポジションが変わっていない。 ゼウスとの間に穀物の種を象徴する女神ペルセポネを産んでいる。 「伏床に入り」とはポセイドンとの聖婚を示した記述だが、後に物語性を強調した解釈により例の如く夜這いやレイプとされてしまっている。 元来は古代メソポタミアに起源を持つ豊穣の女神であり、娘のペルセポネと併せて属性を分け合った同じ女神であったと考えられている。 ……仲良し親子なのも当然なのかもしれない。 また、本来は馬の頭部を持つ黒衣の女神であったとも伝えられており、後に姉弟とされたポセイドンとは妙に因縁のある神性同士として婚姻や敵対の神話が残る。 余程、夫婦仲が悪かったと見える。 他には英雄イアシオンと恋に落ちてクレタにてプルゥトスなる子を産んだとの記述があったが、後に畑でセッ○スしてるのを目撃したゼウスの嫉妬により雷に射たれて殺された事にされてしまった。 イアシオンはゼウスの息子設定の筈だったのに(母親はエレクトラ)……。 【ペルセポネ神話】 デメテルとペルセポネは豊穣を司る神として平穏に暮らしていたが、冥界の神ハデスがペルセポネを見初めてしまった。 ハデスは兄弟であり、天界の支配者たるゼウスに仲介を依頼。 これを聞いたゼウスは冥界で隠遁生活を送るハデスへの同情もあり、デメテルには秘密裏に誘拐計画を進める事にした。 何となく違和感を感じていたデメテルはペルセポネをシチリア島に隠していたのだが、ハデスは美しい水仙でペルセポネを誘い出すと、馬車と共に地を割り出現して、そのままペルセポネを冥界に拉致してしまった。 ※冥府の王であるハデスのみは地上と地下を自由に行き来出来るともされている。 娘が消えた事に動揺したデメテルは方々を探すが、地上にはペルセポネの痕跡が無かった。 しかし、それに文字通りの光明を差したのが太陽神ヘリオス。 一部始終を見ていたヘリオスはデメテルにハデスがペルセポネを攫った事を伝えたのである。 姉弟の中で最も害の無いハデスがそんな事をする訳が無いと看破したデメテルはゼウスを詰問し、今回の拉致が最高神の決定の下に行われた事を知る。 (主に)ゼウスとハデスの横暴を恨んだデメテルだが、最高神の決定を覆せる術は無く、デメテルは怒りと絶望の中で地上に降ると、豊穣神の仕事を放棄して老婆の姿になりエレウシスに隠遁してしまった。 尚、ペルセポネを探す為にデメテルが各地を放浪していたのはこの時期とする説もあり、各地に説話が残っていると云う。 更なる余談として、ポセイドンがデメテルに欲情して無理矢理に関係を迫り、馬に変身して逃げた彼女を自らも馬に化けて追いかけてレ○プしたのはこの時の事だと云う。最高神や冥界神よりも海神の方がクズ……ハッキリわかんだね(呆れ)。 ※ポセイドンが求愛の証を要求したデメテルに馬を贈る神話があるが、その変形……なのかもしれない。 この時にデメテルは名馬アレイオンと「女主人(デスポイナ)」と呼ばれる娘を産んでいる。 子供の真の名前は秘されており、デメテルの秘儀参加者にしか明かされる事はなかったと云う。 また、ゼウスはこの時期にデメテルのご機嫌を取ろうと息子のタンタロス主催の宴会にデメテルを連れ出したりもしているが、 タンタロスは何を思ったか自分の息子のペロプスを殺してシチューにしてゼウス達に差し出すという凶行に出た。 タンタロスの凶行に気付いたゼウス達はシチューに手を付けようとしなかったが、娘のことで心身衰弱していたデメテルだけはそれに気づかずこれを食べてしまう結果に。 ……さて、デメテルの仕事の放棄により地上では植物が枯れ果てて、作物も実りを止めてしまった。 ちょっと日当たりは悪いがハデスが夫に相応しいと強弁していたゼウスも流石にこれには困り果て、例の如くヘルメスをデメテルの下に送り機嫌を直すように説得した。 しかし、デメテルはペルセポネを自分の下に戻す事のみを条件に説得を拒否。 ゼウスもやむなくハデスにデメテルの願いに応じるように依頼するのだった。 あとペロプスの蘇生とタンタロスの処罰も頼んだ だがだがしかし、そこは流石の冥界の王。 ゼウスの決定には逆らえないが一計を案じて冥界の食物であるザクロをペルセポネに薦め、彼女にそれを食べさせる事に成功したのである。 こうして地上に戻ったペルセポネだが、ザクロを口にしていた事で身の三分の一は冥界の住人になっていた。 そして、遂に自分の不誠実が原因で事態が拗れに拗れてハデスからもデメテルからも突き上げを食らったゼウスは母神レアに泣きついた。 レアの仲裁により一年の三分の二をデメテルの下で、三分の一をハデスの妻として冥界に暮らす事を定められたと云う。 ……言うまでもなく、古代メソポタミアが起源とされる「冥界下り」と食物神の復活のギリシャ版であり、四季のあるギリシャではペルセポネが冥界に降る時期がデメテルの嘆きの時期=冬季の到来とされたのである。 尚、ペルセポネは後にハデスが見初めた川の精メンテをミント草に変えてしまう等、ハデスへの愛情を普通に抱いていた模様(後の創作では騙された恨みに関するエピソードも追加されている)。 ……暗い地下世界と地上をハデス以外の者は自由に行き来するのが難しいと云う制約があるとは云え、お母ちゃんそこまで怒らなくてもよかったんじゃ……。 デメテル「娘を想う母親の気持ちを無視するんですか?名誉毀損で訴えますよ?」 とはいえ、巻き添えを喰らったペロプスについては蘇生の際にデメテルが左肩を食べてたために新しく象牙で左肩を作ってあげている。 ……この他のペルセポネ様に関わる神話としては美の女神アフロディテと取り合った美少年アドニスに関わる話がある。 実はアフロディテもまたデメテル親子と同じく古代メソポタミアを起源とする豊穣の女神の系譜に属する神性であり、アドニスはメソポタミア系の「冥府下り」の神話で犠牲となった植物神タンムズを原型とすると考えられている。 やや唐突にも思える神選はこうした経緯から取り入れられたのかもしれない。 余談だが、のちにゼウスは「うちの娘を嫁に欲しい?だったらなんでペルセポネを選ばないんだよ」などという神託を下したことがあるが、この事をデメテルがどう思ったのかは不明。 【各地のデメテル神話】 ペルセポネ神話では娘の行方を探し求める母親の哀しみを強調されているデメテルだが、前述の様に死と再生に関わる密儀の主役となるだけはあり、その豊穣の属性の裏側には死を与える真逆の属性も併せ持っている。 信仰の中心地であり地上での隠遁の地とされたアッティカのエレウシスでは、土地の王ケレオスに迎え入れられたのに感謝して王子デモポンの乳母係を申し出た。 デメテルはよかれと思い王子の肉体に神の食物アムブロシアを塗り込み、人間の肉体を火の中で焼き捨てるのを繰り返していた。 偶さかにそれを目撃した王妃メタネイラは息子が殺されると思いそれを咎めたが、逆ギレしたデメテルは女神の正体を明かした上に謝罪と戻って来る予定(仮)の娘と暮らす為の神殿の建立を要求したと云う……。 デメテル「謝罪を要求します娘を探す母親(女神)を疑うんですか?」 メタネイラ「( ´゚д゚`)エー」 この他のデメテル様の放浪時代の神話としては麦の栽培や豆や無花果の栽培を教えたエピソードが各地に残っているが、ブラックな神話としてはテッサリアのエリュシクトンに纏わる残酷なエピソードがある。 デメテルの霊木を切り倒してしまった彼は、デメテルに尽きる事の無い飢餓の呪いを受け、最後には自らを食い尽くして死んだと云う。 【エレウシス密儀】 「幸いなるかな、大地に住まう人間のなかでこの秘儀を見し者よ……」 ホメイロス デメテルとペルセポネの神話はギリシャにて死と再生の願い=不死の願いの信仰を生んだとされている。 それがエレウシス密議と呼ばれる秘祭であり、志願者は厳しい断食を含む数日間にも及ぶ入門儀式(入聖式)を経なければ参加すら認められなかったと云う。 祭にはアテネ近郊アグナイで行われる春の小祭とエレウシスのテレステリオンで行われる秋の大祭があり、小祭参加者で無ければ大祭への参加資格は無かったと言われている。 ギリシャの秘儀の共通として祭の詳しい内容は当時としても参加者にしか明かされていなかった為に全容は不明だが、海水による沐浴と生贄とする子豚を食らう事が記されている。 死と再生の秘儀として参加者は冥界への旅を擬似的に体験したと語られており、特に大密議と奥義密議と呼ばれる段階の秘儀に関しては一切の口外を禁じられていた。 エレウシス密儀の儀礼を寓意化した絵画図には亡者の群れを川の流れに見立てて地上と冥界が分かたれる構図が描かれており、参加者がペルセポネと共に地上と冥界を行き来し、その旅路の成功をデメテルに祈る密議の本質が顕されているのだと云う。 この密議は女性しか参加出来なかったともされるが詳細は不明。 「これらの密議を見たあとで冥府に下る者は三重に幸せなるかな、彼らのみがかの地で真の生命を得るのだ」 ソフォクレス 追記修正は娘を探し出してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] まぁこのくらいなら優しいのとおっかないのが共存して、女神としてちょうどいい気もするんだけどな…何せ他の女神連中が怖sうわなにを(ry -- 名無しさん (2015-12-05 08 57 11) べルセポネはエロースとプシュケーの神話にも出てくるね。そのころに描かれる姿は冥府神の妻らしく結構おっかないけど -- (2015-12-05 14 03 28) ゼウス「俺が犯した話は乗ってないな・・・せふせふ(^ω^*)」 -- 名無しさん (2015-12-05 14 13 18) ↑3 同意。これくらいの塩梅が一番いいのかもね。ヘスティアさんとヘラ様の間だけあるというか......。 -- 名無しさん (2015-12-05 19 04 48) 馬の顔と聞いてパーティグッズの馬マスク被ってる姿を想像してしまったw -- 名無しさん (2015-12-05 19 19 38) これでもギリシャ神話の神では温厚だしな。娘のことだと全人類と神々を餓えで殺しかけたけど -- 名無しさん (2015-12-06 21 09 33) fate/extra cccでガトーが言ってたけど、「豊満な胸は確かに母の象徴。豊穣の女神や地母神は軒並み巨乳である。なにしろ山脈の擬神化であるからな」..................この人もおっぱいデカイのかが、真面目に気になる。 -- 名無しさん (2016-03-28 17 28 07) テセウスとペイリトオス見たらブチ切れると思う -- 名無しさん (2016-10-24 19 47 34) 別にクズ行為多すぎてこいつ英雄に数えて良いの?って昔の知識人が真面目に議論するレベルの問題児であるテセウスがキレてもな。 -- 名無しさん (2016-10-29 01 03 16) ギリシャの女性はクズの被害者である事が多いが、デメテルさんも割と酷いな… -- 名無しさん (2017-07-31 20 10 49) 逸話聞くと怒るとめっちゃ怖いけど理不尽な怒り方や裁きはしないイメージだわ。親バカが過ぎるのがアレだけど -- 名無しさん (2017-12-14 20 51 38) ↑5 FGOの異聞帯デメテルはガトーの言った通りでした(ただしアバター、本体は他のFateギリシャ神同様に機械) -- 名無しさん (2020-06-12 12 32 25) 3人いる兄貴の内、2人から強姦され1人には愛娘を拉致られるとことん兄貴運のないお方 -- 名無しさん (2021-06-11 19 50 58) 温厚な母親でも怒ると怖いという実例 -- 名無しさん (2021-11-28 08 58 23) 日本でいう、鬼子母神的な側面か -- 名無しさん (2022-05-06 04 00 39) 母は強しを地でいく女神さま、豊穣を司る神格だけに怒らせるとさすがの最高神でもお手上げになる。(母上になんとかしてもらうけど) -- 名無しさん (2022-05-06 06 07 12) ...個人的にすごく勝手なイメージだけど、オリンポス十二神の女神の中で最巨乳なイメージ あくまで一個人のイメージです -- 名無しさん (2022-05-17 09 41 44) ペルセポネ誘拐事件はキレて当然 デメテルさんじゃなくても自分の息子やむす -- 名無しさん (2022-11-18 03 55 03) ↑9 まあ、エリュシクトンの場合は、デメテルの霊木を切り倒した本人が悪いけどね。 -- 名無しさん (2022-12-24 14 32 16) 蛮行がすべて復讐だから単純に同情しちゃう。 そりゃ泣き寝入りする女性キャラに比べたら人気は出にくいだろう。 -- 名無しさん (2023-06-27 14 01 23) ルーツ一人の女神をギリシャ神話に併合するにつれ母と娘に別れたのが興味深い。 -- 名無しさん (2023-06-28 21 42 50) 母親に仲裁してもらう神々のトップなんてゼウス様だけやろの。 -- 名無しさん (2023-08-07 20 42 35) 娘を溺愛しているが夫に対してはそれほどでもない感じ(当たり前だろうけど) -- 名無しさん (2023-09-05 19 23 20) 名前 コメント
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登録日:2021/03/09 Tue 04 55 30 更新日:2024/03/13 Wed 11 58 21NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 Pegasus ギリシャ神話 テンマレンジャー←ではない ファンタジー ペガサス ペガサス幻想 ペガサス流星拳 ペガスス ポセイドン マイリトルポニー メデューサ ユニコーンは別物 何故かなかなか立たなかった項目 双子 天空のペガサス 天馬 幻獣 神話 翼 聖闘士星矢 馬 ペガサスとは、ギリシャ神話に登場する幻獣。 ペガソス、ペガススともいい、また、漢字では「天馬」と表記する。 母親にメドゥーサ、父親に海神ポセイドンを持つ由緒正しい存在である。 姿と性格 姿は皆様よくご存知の通り、白馬に翼が生えているというもの。 しかしそんな優美な見た目とは裏腹に非常に気性が荒かったようで、認めた者でなければ絶対に背中に乗せなかった。 そのため、後述するベレロフォンもアテナより金の轡と手綱を授かって御していたほど。 誕生と活躍 元々美しい女性であったゴーゴン三姉妹の末妹であるメドゥーサは、夜な夜なポセイドンと愛し合っては交わっていた。 しかし、その場所があろうことか処女神アテナの神殿だったため彼女の逆鱗に触れ、メドゥーサは姉共々怪物に変えられたのは既知の通り。 そのメドゥーサも、化け鯨を討伐するのに必要な邪眼を得るためにやってきたペルセウスによって、寝ているところを討たれた。まさしく寝首を掻かれたわけだ。 実はこの時メドゥーサはすでに妊娠しており、その亡骸から噴き出す血と共に誕生した双子の片割れ、それこそがペガサスである。優美なナリして誕生の経緯が意外とグロいな……。 ちなみにこの時、クリュサオルも同時に誕生しているが伝承がほとんど残っておらず、ペガサスに比べると超が付くほどマイナーと言える。哀れ。名前は「黄金の剣を持つ者」という意味。槍じゃないぞ。 誕生後、暫く経ってから泉にいたところをベレロフォンによって捕獲され、前もってアテナから授かっていた金の轡と手綱によって手懐けられる。 かくして彼の愛馬(愛天馬?)となり、キマイラ退治などの様々な戦で活躍するのだった。 だが天馬にも調子にも乗ったベレロフォンは、武勇を重ねるうちにあろうことか神の一柱になろうと考え、愚かにも神々の座すオリュンポス山目掛けてペガサスを駆るという行為に出る。 これに怒ったゼウスはベレロフォンを落馬させて殺害。残されたペガサスはそのまま天へ昇っていき、ペガスス座になった。慢心ダメ絶対。 落馬させた方法については諸説あり、ケラウノスを投げつけて撃墜したとも、アブを差し向けてペガサスの鼻を刺すように命じ、その痛みで暴れさせ振り落とさせたとも言われている。 天へ昇ったペガサスは英雄を助けたことを評価され、ケラウノスを運ぶ役割を与えられたという。 星座 88星座の一つとしてペガスス座がある。 秋を象徴する星座の一つで、四角に足が生えたような形をしていることから比較的見つけやすい星座である。その形はペガサスの上半身を表しているという。 同名の別の幻獣について ペガサスを漢字で表記すると「天馬」と書くのは前述の通りだが、中国神話には天帝の乗る馬として天馬という幻獣が存在する。こちらはペガサスと違って翼は生えていないという違いがある。 よく勘違いされやすいが『五星戦隊ダイレンジャー』のテンマレンジャーのモチーフはペガサスではなくこちら。 ユニコーンとペガサスの関係 翼の生えた白馬という、他に類を見ない姿であることから馬の姿をした幻獣としてはユニコーンと並んで有名。 ただ、ユニコーンは角が生えた馬であるのに対して、ペガサスは翼の生えた馬なので、そもそも姿が異なる。 ……だがどちらも馬をベースにした幻獣であることや、優美な姿でありながら気性が激しいという共通点が少なくないからなのか、混同されていることもしばしば。 実際に「頭に角、胴体に翼」というユニコーンとペガサスの特徴を併せ持つアリコーンという馬の幻獣も存在している。 ペガサスをモチーフとした、或いはペガサスの名を冠するキャラクターなど 上で述べた通り、ユニコーンと並んで有名な馬の幻獣であるためかキャラクターのモチーフとしてもよく使われる。 中でも有名なのは『聖闘士星矢』の主人公・星矢並びに派生シリーズの天馬星座の聖闘士か。 空を飛ぶ馬という連想からか、航空兵器や航空母艦及びそれに類するものの名前として使われることも多い。 天馬星座の星矢(『聖闘士星矢』) 天馬星座のテンマ(『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』) 天馬星座の光牙(『聖闘士星矢Ω』) 松風天馬、魔神ペガサス(『イナズマイレブンGO』) チェンジペガサス(『電撃戦隊チェンジマン』) ペガさん、ペガサスシシレッド(『宇宙戦隊キュウレンジャー』) ペガサスフォーム、ライジングペガサス(『仮面ライダークウガ』) ペガサス・ゾディアーツ(『仮面ライダーフォーゼ』) 天空のペガサスワンダーライドブック(『仮面ライダーセイバー』)仮面ライダーブレイズ ファンタスティックライオン(〃)※上記に加えて「ライオン戦記ワンダーライドブック」と「ピーターファンタジスタワンダーライドブック」の計3冊を使用 エリオス(『美少女戦士セーラームーンSuperS』、『美少女戦士セーラームーンEternal』) キュアパルフェ(『キラキラ☆プリキュアアラモード』) フレイムペガサス、サンダーペガサス(爆転シュート ベイブレード) 鋼銀河、ペガシス系統のベイブレード(*1)(『メタルファイト ベイブレード』) ヘブンペガサス(ベイブレードバースト) ペガサス・J・クロフォード(『遊戯王』) ペガサス級強襲揚陸艦/改ペガサス級強襲揚陸艦(『宇宙世紀ガンダムシリーズ』) ピエール(『ONE PIECE』) ファルシオン(『ドラゴンクエストⅥ 幻の大地』) スパイラル・ペガシオン(『ロックマンX5』) オルディオス(『ゾイド』) ペガサスエンジン(イギリス製VTOL戦闘機ハリアーのエンジン) X-47(米軍の試作無人機。2016年に開発中止) ペガサスナイト、ファルコンナイト(『ファイアーエムブレム』シリーズ) ペガサスセイバー(伝説の勇者ダ・ガーン) ペガシオン(電脳冒険記ウェブダイバー) パルキア(オリジンフォルム)(ポケットモンスターシリーズ) 魔ガサス、ウ魔(妖怪ウォッチシリーズ) ビコーペガサス(競走馬) ビコーペガサス(ウマ娘 プリティーダービー) ★余談 ポセイドンの子なのに何故馬?と思われるかもしれないが、ポセイドンは馬に関する逸話も多く、実際に馬の守護神としての側面もあったので何ら不思議ではない。 ギリシャ神話に登場する数ある幻獣の中でもメジャーなペガサスだが、兄弟であるクリュサオルの方は逸話がほとんど無く、伝わる姿もバラバラ。 ペガサスと同じ馬の姿とも、母であるメドゥーサを男にしたような姿(つまり蛇男)とも、武装した巨人の姿とも言われており、どのような活躍をしたのかも判っていないドマイナーな存在。 だが実はテュポーンの妻である蛇女エキドナの父親という説がある。その説に則れば、ペガサスはあの怪物たちの母の叔父にしてケルベロスやヒュドラなどの親戚に当たるという側面を持つことになるのだ。 ポセイドンと同じように、元々は古代ギリシャの先住民ベラスゴイ人の伝承に登場する存在で、後から入ってきた後のギリシャ人となる民族に征服され、伝承もギリシャ神話に組み込まれたと言われている。 また、分子生物学の分野では馬とコウモリ、そして犬など野獣類をまとめた分類群はペガサス野獣類という名で呼ばれている。 追記・修正は空を翔けてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ペガサスは本当にビューティフォーデース。 -- 名無しさん (2021-03-09 05 22 46) 意外にもペガサスをモチーフにしたポケモンが未だに登場していないのにびっくり -- 名無しさん (2021-03-09 08 28 05) クリュサオルって海闘士のクリシュナの鱗衣になってるくらいしかわからない… -- 名無しさん (2021-03-09 08 56 56) リアルではコウモリが馬に近いことが判明してペガサス獣類と呼ばれている。ちなみにペガサスフォームのクウガは古代においてゴオマさんを倒している。 -- 名無しさん (2021-03-09 09 13 57) ↑2一説にはいろんな怪物を生んだエキドナのパパ。クリュサオルの意味が「黄金の剣を持つ者」だとかで、そこから名前が変形して「クリセイオー」って剣を持つ騎士のお話が後世で書かれたり。 -- 名無しさん (2021-03-09 09 14 49) 気性の話は置いといて、背中に翼があるもんだからクッソ乗りにくそうって言われることも多いよね。 -- 名無しさん (2021-03-09 10 19 27) 幻獣の中でも高い知名度なのに今までなかったのか -- 名無しさん (2021-03-09 11 37 56) 乗り物やモチーフとしての登場は多いけど、単独のキャラクターとしてはほぼ居ないと言っていいレベルだからね。居たとしても喋らないから、絵面としては目立つけどキャラとしては弱いというか。 -- 名無しさん (2021-03-09 11 49 56) 毒を浄化する力を目当てにストーリーに絡んだり元と真逆の性格付けされたりしてるユニコーンと比べると「飛べる馬」っていう要素が便利なアイテム扱いされやすいのがね。あと翼の位置にもよるけど鞍着けづらい -- 名無しさん (2021-03-09 14 33 59) 「姿と性格」の「後述するベレロフォンもアテナ神の金の轡と手綱なしを授からざるを得なかった。」のくだり、ちょっと意味が通りづらいので「ベレロフォンも手懐けるためにはアテナ神の金の轡と手綱を授からざるを得なかった。」とするか「ベレロフォンもアテナ神の金の轡と手綱なしでは手懐けようがなかった」としてはいかがでしょう?」 -- 名無しさん (2021-03-09 19 08 54) ロックマンシリーズではX・ゼロ・流星の3作品でボスモチーフとして採用されているんだよな。相方のユニコーンは一度もないのに -- 名無しさん (2021-03-09 22 05 08) ドラえもん のび太の日本誕生のペガは? -- 名無しさん (2021-03-09 22 39 22) 現実的にはマッチョ馬 -- 名無しさん (2021-03-09 22 49 41) スーパースターマンこと目立くんの愛馬も ハリボテの翼が哀愁を誘うぜ -- 名無しさん (2021-03-10 18 01 47) 神話の一つ、ヘリコンという山が突然グングン伸び始めてゼウス達の住むオリュンポス山に並び立つのも目前に迫った時、ペガサスが現れて山頂をガンガン踏みつけて元の高さにまで縮めた。ペガサスが踏み続けた場所は蹄の形なって割れて水が湧き、ヒッポクレネという泉になり、その水には芸術性を高める力があって、ムーサやニンフ、芸術家や予言者が泉の周りに憩ったという -- 名無しさん (2021-03-10 20 21 17) ↑3無理やり飛ばそうとしたら、翼やその根元だけ超マッチョでほかは貧相になるだろうな。足なんてヒョロヒョロで走ることもできなさそう -- 名無しさん (2021-03-10 22 10 24) ヘラクレスの栄光シリーズでは空の乗り物としてお馴染み。特にIIIでは移動手段として以外でも輝いていた -- 名無しさん (2021-03-21 17 05 15) イメージが固まってるせいか大体白馬でサラブレッド体型よね。ばんえい馬みたいなクソデカペガサスとか、ポニーみたいなちっちゃくて可愛いのがいてもいいと思うの。 -- 名無しさん (2021-03-21 17 37 25) タイタンの戦いでは黒馬だったよ -- 名無しさん (2021-03-21 18 11 59) 知らなかった、ペガサスに兄弟がいたなんて。 -- 名無しさん (2022-04-30 20 05 24) 天馬もペガサスもほぼ同じものってことでいいと思うけどな。東洋龍と西洋ドラゴンが一緒くたにされているのと同じような物だろう。 -- 名無しさん (2023-03-03 22 19 34)
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登録日: 2018/03/04 Sun 19 51 12 更新日:2024/04/21 Sun 18 56 53NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ神様シリーズ エリュシオン ギリシャ神話 クロノス サターン サトゥルヌス ゼウス被害者の会 タルタロス ティタノマキア 丸呑み 児童虐待 去勢 大地の神 子殺し 我が子を食らうサトゥルヌス 時 時の支配者 時の神 時の翁 時間 権力闘争 父神 神 神話 穀物 簒奪者 蛇 親子喧嘩 親殺し 農業 農耕神 近親相姦 鎌 黄金時代 クロノス(英:Kronos 古代ギリシャ語:Κρόνος)とはギリシャ神話の神で最高神ゼウスの父である。 オリュンポス神族の前に宇宙を支配していたティターン十二神の長で、農耕の神そして時間の神としても知られている。 シンボルは「鎌」「穀物」そして「蛇」。 なおクロノスの神話は大地母神ガイアとのかかわりが深いので、 こちらの項目も参照されたし。 【概要】 クロノスは原初神たる大地母神ガイアと天空神ウラヌスとの間の子である。 彼は自らの父である天空神ウラノスを倒し兄弟姉妹のティターン十二神らを率いる宇宙の支配者となった。 クロノスらティターン神のもとで人類は悩み苦しみから解放され、大いに繁栄した。 人々はそれを称えて、クロノスが世界を統治した時代を「黄金時代」と呼んだ。 しかし自らも子であるゼウスに倒され、宇宙の覇権の座をオリュンポス十二神に明け渡してしまうのである。 ○出自・名前について クロノスは元来ギリシャの先住民族に信仰されていた農耕神であったと考えられている。 その名は「完全なもの」「純粋なもの」を意味する。 また妻のレアと同じく「流れゆくもの」という意味もあり、妻とともに川の神であったのではないかという説もある。 時間を神格化した神でそのものずばり「時間」を意味する名を持つクロノスと同一視されたのちは、 彼の名もまた「時間」を意味する言葉として定着した。 ○血縁について 先述の通り、クロノスはガイアとウラヌスの間の子である。 ガイアとウラヌスの間にはサイクロプス三兄弟、ヘカトンケイル三兄弟、そしてティターン十二神らが産まれた。 クロノスはこのティターン十二神の末弟に当たり、サイクロプスやヘカトンケイルらともまた兄弟ということになる。(*1) クロノスはウラヌスを追放したのちに姉であるレアを妻とし、彼女との間に 火炉の女神ヘスティア 大地の母神デメテル 愛と絆の女神ヘラ 冥王ハデス 海王ポセイドン 最高神ゼウス という六人の子をつくった。 あと、オケアノスの娘ピリュラ(*2)との間に、のちに賢者とたたえられたケンタウロス族のケイローンをもうけた。(*3) ○外見について クロノスは元来、偉大な父ウラヌスに挑みそして倒した神であるため才気あふれる若者の姿で描写されることが多かった。 しかしゼウスの父として認知された後は、豊かな髭をたたえた威厳ある老人の姿として表された。 その後「時の神」として定着すると、いわゆる「時の翁」(*4)の姿が定着した。 手には鎌を握り、砂時計(あるいは水差し時計)を携えているいかめしい老人の姿で、 現在でも絵画や像などのデザインとしてしばしば用いられている。 ○性格・能力など 父を倒し権力を奪ったクロノスは、やはりその性格は狡猾でありながら果敢だと伝わっている。 覇権を得るためには謀略をめぐらせて父を討ち、生まれたばかりのわが子であろうと容赦なく丸呑みにしてしまう。 また自らの身に危険が及ぶと判断すれば兄弟であっても幽閉し母との約束であってもためらいなく反故にしてしまう。 反面、恐れを知らず兄たちを説き伏せ父に立ち向かうといった果断さもある。 何より為政者としての有能・有徳さは上記された点を考慮しても、なお誰もが認めるところである。 後述する通り彼はその農耕の技術によって人々を苦痛から解放し、法によらず徳によって人心をまとめ秩序を産みだしてみせた。 彼の治世が黄金時代と呼ばれるゆえんである。 【ギリシャ神話のクロノス】 クロノスは原典たるギリシャ神話において、主神であるゼウスに倒されるべき敵として存在していた。 しかし古代ギリシャにおいても、人々に大地の恵みをもたらす神として大いに信仰された。 後にはローマの神や時間の神と習合され、敗れ追放されてもなお威厳をたたえた時の神として現在に至るまで語り継がれている。 ○誕生、そして父への反逆 ガイアから生じたウラヌスはガイアと交わり、ティターンや一つ目の巨人サイクロプス、 百の腕を持つヘカトンケイルらを産ませた。 しかしウラヌスはサイクロプスやヘカトンケイルの醜さを厭い、タルタロスへと押しこめてしまう。 クロノスはガイアよりアダマスの鎌(*5)を受け取ると兄や姉らにも反逆に参加するよう説き伏せる。 これに応え四人の兄たちがクロノスに助力することとなった。(*6) 4人の兄は天の東西南北の四隅にひそみ、クロノスはガイアの下でウラヌスを待ち受ける。 クロノスがニュクスを伴い(*7)ガイアのもとへ降り立ってくると、すかさず四方から四人の兄が父を押さえつけた。 そして身動きの取れなくなったところを、クロノスがガイアから授かった鎌でウラヌスの男根を斬り落とした。 こうしてウラヌスは神威を失って追放され、クロノスがあらたに宇宙の覇権を握ることとなった。 しかしクロノスは恐るべき力を持つ巨人たちをついに開放しようとはしなかった。 それがガイアの怒りをかい、後述のティタノマキア勃発の原因となるのである。 ○黄金時代 父ウラノスを追放したクロノスは姉であるレアを妻とし、ティターン十二神の長として宇宙に君臨した。 そして大地と農耕の神であるクロノスは、その力で現世に理想郷を創りあげたのだ。 クロノスの力で大地からはおのずと果実や作物がもたらされ、人々は労働の苦しみから解放された。 彼らはみな長命で、その生の終わりにはやすらかな死を迎え、生老病死の苦しみも味わうことが無かった。 人は神々とともに暮らし、人心は徳によってまとめあげられ、法によらず平和と調和がもたらされていたという。 この黄金時代はゼウスの治下にあっても続いていたが、プロメテウスが人々に火をもたらしたことで終わりを告げたとされる。 ○ティタノマキア 約定をたがえわが子らを解放しなかったクロノスに、ガイアは呪いともとれる予言を投げかけた。 「お前もいずれ、わが子に王位を奪われるのだ」 クロノスはこの予言を恐れ、レアとの間に出来た子を次々に腹の中へと飲みこんでしまう。 レアは悲嘆にくれ、夫を裏切り子を守ることを決意。 母であるガイアの助力を得てゼウスを夫から隠したのである。 成人したゼウスはガイアらの助けを得て兄姉たちをクロノスの腹の中から救出。 彼らとともに団結し父に戦いを挑んだ。 クロノスとオケアノスを除く四人の兄らはティターン神族を集めこれを迎え撃った。 ここに宇宙の覇権をめぐる争いティタノマキアが開戦したのである。 しかし長兄オケアノスと女神らはいちはやくオリュンポス側に与した。 それでも神々の戦いは熾烈を極め、10年を経てもまだ決着はつかなかった。 そこでガイアの助言を得たゼウスは、タルタロスからサイクロプス三兄弟と ヘカトンケイル三兄弟を解放し味方につける。 サイクロプスは強力な武器を作り出し、ヘカトンケイルは岩山を雨あられと投げつけて援護する。 絶大な力を持つ巨人たちの助力を得たゼウスたちはついに勝利し、 クロノスと四人の兄らをタルタロスに幽閉した。 こうしてクロノスの支配は終わりをつげ、ゼウスらオリュンポス十二神の治世が訪れたのである。 【ギリシャ神話後のクロノス】 ティタノマキア後にタルタロスに幽閉されたとされるクロノスだが、 その後解放されたとする伝承もいくつかみられている。 またゼウスに敗れた神でありながら、それ以降も人々に篤く信仰されていた。 そして他の似た要素を持つ神々を習合していき時間をつかさどる神となり 威厳に満ちた神として現在に至るまでその権威を維持し続けている。 ○幽閉と解放 ティタノマキア後、敗れたクロノスは四人の兄と多くのはティターン族とともにタルタロスへ幽閉された。(*8) ゼウスは門番にヘカトンケイルを立て、いまでも彼らをそこに閉じこめている。 ・・・とされることが多いのだが、ゼウスが彼らを解放したという伝承もある。 解放されたクロノスは西方のオケアノスの領域のさらに彼方、常世の国エリュシオンの王となっているという。(*9) クロノスはエリュシオンをかつての黄金時代と同じようにやすらかに治め、 許された人々とともにそこにあるのだという。 ○ローマ神話において クロノスはギリシャの主神であるゼウスに敗れた神である。 しかしそのギリシャでは、なおも民間でクロノスが信仰され続けていた。 彼は大地の恵みをもたらす農耕神として、人々に篤く信仰されたのである。 その後クロノスはローマ神話のサトゥルヌス(サターン)と同一視されるようになった。 サトゥルヌスはクロノスと同様に鎌を手にした農耕神である。(*10) ローマでは年の瀬になると彼へ感謝をささげるための収穫祭が盛大に執り行われた。(*11) ローマ神話では、オリンポスを追われたクロノスがイタリアに落ちのびヤヌス神に迎えられ、 現地民たちに農業を伝え法を制定し黄金時代を築き上げたとされている。 そしてその息子がローマ帝国皇帝の祖となったのだという。 ○時の神クロノスの成立 時代・地域を問わず、農耕神は時をつかさどる神として扱われることが多かった。 農耕はめぐる季節とともになされる行為であり、時間を把握することは重要なことだった。 日本でも年の始まりを告げる年神(としがみ)は稲の実りをもたらす穀物神でもある。 農耕神であるクロノスもまた、自分と似た名を持つ時間を神格化した原初神クロノス(Chronos) とも同一視されるようになった。 原初神クロノスの名はそのまま「時」をあらわす単語で、現在でも同様の意味で用いられている。 そして農耕神クロノスの要素は、その多くが時間と結び付けられていった。 その手の鎌は過ぎ去った時を刈り取るためのものとなり、 「わが父を倒しわが子を飲みこんだ」神話は 「過去を刈り取り、未来を飲みこむもの」「老人にも赤子にも、ひとしく破滅をもたらすもの」 を示し、時間という存在の酷薄さとして解釈された。 クロノスの名にある意味の一つ「流れゆくもの」もまた、時の流れと結び付けられた。 黄金時代、エリュシオンの人々はまさしく「時」から解放されたものたちだろう。 また、古代ギリシャでは時間とは「世界を取り囲む大河」として認識されており、 これもクロノスの名の意味する「流れゆくもの」と結び付けられた。 同時にこの大河のもう一つの姿とされる「宇宙を取り囲む尾を噛む蛇」(*12)もクロノスと結びつけられ、 蛇はクロノスを象徴するものとなった。 こうして農耕神クロノスの名もまた本来の意味を離れ「時」をあらわす単語となり、 時の支配者としてのクロノスが成立したのである。 ○現在のクロノス 現代社会においてクロノスは「時の支配者」としてのイメージが定着している。 これはことによるとゼウスの父としてのものよりなお強いかもしれない。 人に避けられぬ破滅と永遠の安らぎをもたらす威厳に満ちた老支配者の姿は、 そのまま時間という絶対なるものの象徴となったのだろう。 現在クロノスの名はティターンの主であるがゆえの「大きな力・偉大なもの」、 時の神であることから時計などの「時間」に関わるもの、 さらにそれから発展して「精密さ」「正確さ」を象徴するものの名称などとして使われている。 1番有名なのはなんといっても太陽系最大の惑星・土星の名称「サターン」だろう。 あとは有名なのはセイコーの腕時計「クロノス」など。 【登場作品など】 クロノスは同一視されたサトゥルヌスとともに、古来から芸術作品をはじめとした創作文化にも盛んに取り上げられた。 父の身を刻みわが子を喰らい飲みこんだ暴虐さと黄金時代をもたらした偉大さをあわせもつ彼は 単なる悪役・敵役にとどまらない強烈な存在感を人々の心に刻み付けていたのだ。 最も有名なのはゴヤの絵画「我が子を食らうサトゥルヌス」だろう。 現代の創作文化においても絶大な力を持つ神として扱われることが多い。 特に原初神クロノスの要素である「時間」としばしば関連付けられる。 また絶大な力の象徴として、兵器や団体の名称にもしばしば用いられる。 この項目ではクロノス、サトゥルヌス、そして「神」としてのサターンの名をつけられたものについて扱う。 セガサターンなど、神としてのサターンの要素がない明らかに「土星」としてのサターンから名付けられたものは除外する。 ○実在のものへの名称 土星:「サターン(Saturn)」の名で呼ばれている。 クロノス(セイコー):腕時計の製品名。時計関連は他にも製品名・販売会社名・雑誌名など多数存在。 クロノス(サカタのタネ):ホウレンソウの品種名。(*13) クロノス(ダイワ):ブラックバス用竿(ロッド)の名称。 クロノス(コルグ):シンセサイザーの商品名。 KRONOS(近畿日本鉄道):名古屋鉄道の管制システムの名称。Kintetsu Rapid Operated New Orginal Systemの略。 クロノサウルス:白亜紀前期の肉食系首長竜。その巨大な顎が我が子を食らうクロノスを彷彿とさせたためこの名を持つ。 ○芸術作品 我が子を食らうサトゥルヌス(ゴヤ):個別項目参照。 我が子を食らうサトゥルヌス(ルーベンス):個別項目参照。なお、ほか多数の絵画でも同様のモチーフが取り上げられている。 我が子の一人を喰うサトゥルヌス(シモン・ユルトレル):17世紀、フランスで制作された彫像。ルーヴル美術館所蔵。 ○各種創作(本人) 女神転生シリーズ:「邪神」として、女神転生Ⅱでクロノス、ソウルハッカーズ以降で「サトゥルヌス」が登場。 ペルソナシリーズ:2では黒須淳の専用ペルソナとして登場。Qでは主人公のふたり善と玲に、さらにストーリーの根幹にかかわる重要な役どころで出演している。 聖闘士星矢Ω:刻闘士(パラサイト)らの真の主「サターン」が登場。小馬座(エクレウス)の昴に身をやつし暗躍する。 聖闘士星矢 エピソードG:ティターン神族の長として「大神クロノス」が登場。神羅万象を支配する力を持つ。 クロノスの迷宮、みらくるミルダ:時間の神として登場。前者では人類から時間を奪おうとしていた黒幕だったが、後者ではヒロインのミルダにあっさりやられてたり… GOD OF WAR:テイタノマキア後の設定で登場。パンドラの神殿を括りつけられて「死の砂漠」を彷徨っている。系譜上の孫クレイトスはその魔力の一部を与えられることで電撃系の魔法クロノス・レイジを習得可能。三作目ではタルタロスに堕ち、そこでクレイトスと対峙する。 タイタンの逆襲:最強のタイタン族として封印されていたラスボス。 セイント・ビースト:先代の大神。 足洗邸の住人たち。:バロネス・オルツィの左目に召喚された十支王「クロノス=クロノス」。これは二つのクロノスが同化したことを象徴した名前であり、時間を司ったような召喚術の力の源泉となっている。 Fairy Tail:「スプリガン12」のディマリア・イエスタはクロノスを接収(テイクオーバー)して、時を止める能力を得る マーベルコミックス:神話的種族エターナルズの一人クロノスはマーベル世界の時の支配者である。綴りは「Kronos」。出番はあんまりないがサノスに殺されたドラックスに力を与えて復活させたのはこいつ。 ○各種創作(キャラクター名) 仮面ライダーX:GOD機関の作り上げた神話怪人の一人。大鎌を操る。相討ちでXライダーに重傷を負わせるほどの強敵だったが、再生怪人の時はやられ役。 仮面ライダーエグゼイド:作中最強の敵として仮面ライダークロノスが登場。個別項目参照。 遊戯王GX:デュエルアカデミアの講師としてクロノス・デ・メディチが登場。個別項目参照。 美少女戦士セーラームーン:土萌ほたるが変身するセーラー戦士「セーラーサターン」。大鎌を持つ破滅と再生の戦士。 テイルズ オブ エクシリア2:時空をつかさどる大精霊で「原初の三精霊」の一人。分史世界を作り出した元凶。 轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊:時間を操る魔神。大神官ガジャと手を組み、かつてスーパー戦隊と戦った「邪悪な3人の巫女」の復活をもくろむ。 skullgirls:時を超越する能力を持つ女神アイオーンのパラサイト「クロノス」 DCコミックス:アトム(小さくなる方ね)の宿敵クロノスは時空を超えることができる能力を持つ。綴りは「Chronos」 クロノアイズ:時空監視局長官は「クロノス」のコードネームを代々襲名している。一方で時間犯罪者組織ハデスサイズの首領はクロノスの子の1人である「ハデス」を名乗っており…? にゃんこ大戦争:究極降臨ギガントゼウスの一人、時空神クロノスが該当する。ただし女神になっている。 ○各種創作(キャラクター名以外) 強殖装甲ガイバー:秘密結社の名称として「クロノス」が使用されている。 BLACK CAT(漫画):秘密結社の名称として「クロノス」が使用されている。 キン肉マン:超人ペンタゴンの技として「クロノス・チェンジ」がある。 クロノス・ジョウンターの伝説:梶尾真治の時間SF。 フジテレビ:2007年に放送されていた遊戯系バラエティ番組。いわゆる「逃走中」や「戦闘中」の前番組で、現在でも設定上の主催組織として「クロノス社」が名付けられている。 アルスマグナ(コスプレダンスユニット):設定上所属する「私立九瓏ノ主(クロノス)学園」。DQNネームっぽい気がしなくもない。 STAR TRECK:クリンゴン人の本拠惑星クロノス。 機動戦士ガンダムAGE:デシル・ガレットの乗る砲撃・射撃寄りMSクロノス。 マシンロボ クロノスの大逆襲:物語の舞台及びそこに住むヒューマノイドタイプのマシンロボの種族。もちろんロム兄さんもその一人。 オーバーターン:クリス・サイドウッドの乗機クロノス。高出力貫通レーザーが武器。まるでライデンみたいだぁ… マクロス30 銀河を繋ぐ歌声:主役機体YF-30 クロノス。「フォールド・ディメンショナル・レゾナンス・システム(P.D.R)」により、簡単に言えば時空を超えることができる。 追記、修正は子供たちを飲みこんでからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ???「私が世界のルールだ」 -- 名無しさん (2018-03-04 20 45 07) サクラ大戦の黒之巣会もこのクロノスが由来なのかな -- 名無しさん (2018-03-09 23 32 12) 綺麗な誠… -- 名無しさん (2018-03-17 16 06 22) ずっと時を司る神格だと思ってたけど、最初は農耕の神さまだったのね。 -- 名無しさん (2022-01-02 12 31 36) ローマ神話とギリシャ神話で負けたあとの展開が異なるお方 -- 名無しさん (2022-11-18 03 11 29) 名前 コメント
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登録日:2015/12/11 Fri 10 46 16 更新日:2023/09/20 Wed 22 19 54NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ神様シリーズ オリュンポス十二神 ギリシャ神話 ゼウス被害者の会 ディオニュソス ニーチェ 不幸 救い主 演劇 狂神 葡萄 葡萄酒 酒 酒神 酔いどれ 酩酊 「ディオニュソス」はギリシャ神話に登場する神の一柱。 【概要】 一般的には酒の神。 より正確には、葡萄酒と豊穣と序でに酩酊と不死と演劇の神。 葡萄の木を見つけ出して葡萄酒の製造法を見つけた神として語られる。 木蔦や葡萄の蔓を巻きつけ、先端に松かさや松露を取付けたテュルソスの杖を象徴とする。 これは信徒達の持ち物でもあり、岩からは清水を、大地からは葡萄酒を湧き出させたと云う。 後のイメージ的には酔いどれで陽気な親父みたいな印象を付けられていたりもするが、元々のディオニュソスは黄金の髪の青年である。 かなり特殊で複雑な経緯を経てギリシャに信仰が入り込んだ(復活した)神と考えられており、かなりの割合でオリュンポス十二神にも組み込まれる程に神格が高い反面、非常に謎の多い神でもある。 名前の意味は神話に併せて「二度生まれた者」とされたりもするが、原義的には「若きゼウス(天主)」とされる。 ギリシャのゼウスやポルトガルのデウスとは、セム語系民族のエルと同じく「神」や「主」の意であり、後には神の呼び名としても使われた。 即ち『神統記』を基本としたギリシャ神話とは、本来はゼウス(王)の主権の成り立ちと正統性を説明した記録と云う事である。 日本では古事記みたいなもんである。 神統記にもそう書かれている! ……欺瞞!! ローマ神話にも採り入れられたバッコス(英 バッカス)の異名でも知られるが、本来はディオニュソス自身の名では無く、山野でディオニュソスを信仰する秘密集団の信徒達の通称(バッコイ)が転じた物。 この事からも、如何に酩酊の密儀がディオニュソス信仰の基盤となっていたのかが窺える。 この密儀は獣の皮を纏った信徒によるドラマチックな演劇の様な形式で行われていたらしく、それが後に都市に入り込んだ際には舞台上で演じられる様になった。 このディオニュソス密儀からギリシャ悲劇やギリシャ喜劇が発展していったのだと云う。 ここから、ディオニュソスは演劇の神とも呼ばれるようになった。 【出自】 古くから(紀元前12世紀以前)ギリシャにも名が記された神ではあったが、本格的な信仰の流行はかなり後の時代(西暦前後)に東方やローマより伝来したとされる。 ギリシャ神話内では父はゼウス、母はテバイ王カドモスの娘である王女セメレ。 セメレの母であるハルモニアの父であるアレス、母であるアフロディーテ、そしてアレスの母であるヘラの血も引いている。 よって、本来は半神半人の立場なのだが(*1)、生まれる以前に母のセメレが神々の女王ヘラの嫉妬による奸計(※ゼウスの神としての真の姿に触れさせた)に嵌り灼け死んだ為に、母親の遺灰の中から胎児を拾い上げたゼウスが自らの太ももに縫い込んで成長させた。 この事でディオニュソスは神と同じ者になったとされる。 ディオニュソス信仰はかなり広範な地域に広がっており、それがギリシャ神話では「ヘラの迫害を逃れてインドから中近東、果てはエジプト、アフリカにまでいたる諸国を放浪した」とするエピソードとして伝えられている。 ローマでも熱狂的な信仰が興ったが、祭事の狂乱と酩酊の様を危惧した元老院による弾圧を受けたとされる。 密儀の神としてのディオニュソスはこの時にギリシャに入り込んだとも考えられており、他の地域の神々とギリシャの神々の融合も進んだ。 また、トルコ中部フリュギアの女神とされ、信者が去勢により陰茎を捧げた事で知られる大地母神キュベレとも関係が深く、放浪先でディオニュソスがキュベレより葡萄酒の製造法と密儀を伝授されたとも、逆に密儀をキュベレに授けたともされる。 これは、死から再生するディオニュソスがキュベレの愛しい息子にして配偶者であるアッティスと同一視された為であり、後にキュベレがオリュンポスの神々の母レアと同一視された事から、レアをディオニュソスの第三(二)の母とする神話も生まれている。 ※ただし、ギリシャには女装はともかく去勢までは入り込まなかったらしい……技有り~♪ 配偶者は最近ではゲイ術的漫画でも有名なテセウスさんに捨てられた(事にされた)アリアドネ。 ディオニュソスは神々の一柱に引き上げられる直前に旅路の果てに冥界王ハデスと面会して母のセメレを復活させる事をゼウスに許されており、こうしてセメレもまた神になったと云う。 ヘラ「SHIT!!」 妻のアリアドネもまたゼウスから神と同じ不老不死の祝福を与えられたとされる。 かなり優遇された扱いだが、実は彼女達は古くより土着で信仰されていたがギリシャ神話には組み込まれなかった古い女神であり、ある意味での神格の復活だったと言えるのかもしれない。 ……別の神話ではディオニュソスの前身はザグレウスなる幼児神で、ゼウスが母レアと交わりペルセポネを産ませた後に、蛇に化けてペルセポネと交わり、ザグレウスを産ませたとされる。 或いは、単に姉のデメテルとの間に産まれた子という説もある。 ……怒涛の近親相姦三連発である……今更ながらたまげたなあ。 何でこんな複雑な事になっているかと云えば、ザグレウスとディオニュソスもまたアポロンやアドニスと同様に古代メソポタミアが起源と考えられる死と再生を物語とする植物神の系譜の神性の為。 事実、エジプトでは同じ系譜に属するオシリスと同一視されている。 レア(キュベレ)、デメテル、ペルセポネは彼らの配偶者たる豊穣の女神であり、ゼウスは天の理を擬人化した存在だからである。 【神になるまで】 母セメレがヘラの嫉妬により殺されただけには留まらず、ディオニュソス自身も命を狙われた。 これに纏わる神話は大きく分けて二つの流れがあるが加害者はいずれもヘラである。 ■親族皆殺し編 ゼウスはセメレの妹イノにディオニュソスを託し、イノはディオニュソスを男の娘として育てた……きっとカムフラージュだよね! イノ「デュフフ……ブロンドかわいい」 夫のアタマスもそれを知りつつ協力していたが、夫を止める力は無いが浮気は許さないウーマンのヘラは報復としてアタマスに狂気を吹き込み、息子のレアルコスを殺させ( あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!白い鹿だと思って狩ってみたら息子だった!な…何を言っているのかわからねーと思うが…嫉妬だとか夫婦喧嘩とかチャチなもんじゃあ断じてねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…)、更にイノと娘のメリケルテスまで襲いかからせた! 哀れ母子は、夫の手を逃れるべく海に身を投げる事になってしまったと云う……。 …最もイノとて「アルゴー号の冒険譚」の切っ掛けになった「金の羊」の挿話では、夫が先妻との間に設けた兄妹をいびり倒し、ヘラクレスと金の羊がいなければ殺されていた所まで追いつめていたが。 少なくともイノ夫婦に関してはある意味因果応報とも言える。 尚、もっと酷いパターンではイノまでもが狂気に捉われ、レアルコスを鍋で煮て喰っている……本当は怖い○○シリーズギリシャ編である。 この後のディオニュソスの行方についても諸説があり、ゼウスが鹿に変身 させて逃がした後にニンフ達に預けられたとか、ディオニュソス自身も狂気に捉われ、各地を放浪した後にキュベレに救われたとする物がある。 自分を育てたニンフ達と共に葡萄酒と酩酊を広める旅に出たとの説もあり、これは前述の密儀集団の発生を語ったものであろう。 ■赤ん坊八つ裂き編 「ディオニュソス=ザグレウスの神話」と呼ばれる物語である。 ゼウスには自分の後継者と決めたザグレウスなる息子が居たが、それが自分の生んだ子ではなかった事で嫉妬に狂ったヘラは玩具で赤子を外に誘い出すと、ティターン族に襲わせた。 ティターンは赤子を八つ裂きにして火で炙り、または鍋で煮込んで喰ってしまった。 しかし、これを救ったのがレアであった。 レアは哀れな赤子の骨を拾い集めて復活(ディオニュソス)させると、密儀を授けたと云う。 また、赤子のザグレウスが引き裂かれる場面を描いたレリーフも残る一方、ザグレウスはティターンの手から逃れる為に様々な動物に変身した末に牡牛に化けた所で捕まり、八つ裂きにされて食べられてしまったともされる。 この信仰は密儀に残り、ディオニュソス(ザグレウス)を牡牛と呼び、狂乱の中で獣の皮を蛇の腰紐で纏った女性信徒がディオニュソスの化身たる牛の群れに襲いかかり、これを素手で引き裂いて喰らい“神”との合一を目指したと語られている。 ……このザグレウス神話は後にセメレの神話と習合させられたらしく、其方では前述の様にレアから複雑な経緯を経てザグレウスが誕生した後にティターンに八つ裂きにされた赤子の心臓をアテナが回収した事になっている。 アテナより事の次第を聞いたゼウスは雷でティターンを滅ぼすと託された息子の心臓を呑み込み、後にセメレに宿った子供(ディオニュソス)としてザグレウスは転生したと云う。 後にディオニュソスは天界に迎えいれられる事になった訳だが、自らを苦境に立たせ続けた継母のヘラとも和解している。 ヘラが身勝手にも棄てたヘパイストスの黄金の椅子に拘束された時に、ヘパイストスを酔わせて丹念に愚痴を聞き、説得を受け入れさせたのである。 これにより、ヘラの愛されなかった実子と最も憎まれた継子は親友同士になると共に、ヘラからの赦しも得たと云う……いや、クズすぎんだろ大女神。 一方、ヘスティアさんには泣いてたらオリュンポス十二神の地位を譲って貰ったとされる……ホンマもんの女神や。 【密儀】 既にギリシャ神話の神々のエピソードではお馴染みとなって来たが、ディオニュソスにも暗い神話が残る。 ディオニュソスは放浪の途中でアッティカ地方の農夫イカリオスに歓待された事に感動し、彼に葡萄の木と葡萄酒の製造法を伝授した。 イカリオスは言われた通りに葡萄の木を栽培して葡萄酒を作ったが、余りの美味さに感動。 純朴な彼は早速それを隣人達にも振る舞った。 しかし、悲劇はここから始まった。 葡萄酒の余りの美味さ、或いは飲み方が判っていなかった村人達は激しく悪酔いした。 それをイカリオスが毒を飲ませたと思い、彼を殺してしまったのだ。 それを見た娘のエリゴネはショックで首を括り父の後を追った。 ……その後、村では疫病が流行ったり、若い娘が狂った振る舞いをしたり、首を括ってしまう事件が相次ぎ、託宣により原因が半神であるディオニュソスの祟りである事が判った。 村人達はディオニュソスに帰依すると共にイカリオスの死を悼み、葡萄の栽培と葡萄酒作りを引き継いだ事で土地は葡萄酒の産地となったと云う。 エウリピデスの悲劇『バッコスの信女たち』では、テバイ王ペンテウスの残酷な末路が描かれている。 自分の母をも含む女性達を酒で狂わせ、狂信的行動に陥らせた導師(ディオニュソスの化身)を捕らえるも奇跡により脱出される。 祭儀に踏み込んだペンテウスだが、酩酊と狂乱の中に居た女性信徒達により犠牲牛の如く引き裂かれてしまうのだった。 ちなみにペンテウスはディオニュソスの母方のいとこにあたり、作中ではセメレの姉妹でペンテウスの母だったアガウエーすら息子に襲い掛かり、子殺しをしてしまった。 ディオニュソスの密儀は基本的に女性のみに限られ(こればっか)、男性が参加するには女装しなければならかったと云う……背負い投げ~♪ この死と再生の密儀は後に冥府より帰ったアポロンの血を引く詩人オルフェウスを主宰神とするオルフェウス密儀に引き継がれた。 オルフェウスは冥府より帰った後にトラキアに落ち着き同地の女達に愛されたが、妻への未練から愛情を受け入れようとしない事に業を煮やした女達に身を引き裂かれて殺されたともされている。 一説には、これはディオニュソスに命じられたバッコスの信女の仕業だと云う。 引き裂かれたオルフェウスの遺体はエーゲ海に流されたが、首と竪琴はレスボス島に流れ着き、そこで予言の神として祀られたと云う。 ……これは、共に旧時代の密儀の主催神であり、ニーチェにより対照的な神として考察されたアポロンの理性とディオニュソスの熱狂の信仰の合一を顕しているともされる。 また、オルフェウス密儀では東方的な輪廻転生の思想が含まれている。 これは、元々のギリシャには無かった魂の循環に基づく世界観による教義である。 追記修正は葡萄酒の飲み比べに勝利して生肉を喰らいながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ギリシャ風・酒池肉林の宴 -- 名無しさん (2015-12-11 11 33 18) 最近ギリシャの神々をよく作成している人には乙としか言いようがない。チンの毒酒をおごってやろう。 -- 名無しさん (2015-12-11 22 52 32) 自分の信仰が公序良俗に反するから取り締まったペンテウス王を実の母と叔母に殺害させたことを忘れてはいけない。この酔っ払い親父もやはりオリュンポスの残酷な気まぐれで人を死に追いやる -- (2015-12-12 00 50 55) アリアドネについても色々説があるしなぁ。テセウスを酔わせて置いて行かせるよう仕向けたってのもあるし。 -- 名無しさん (2015-12-13 01 08 50) ヘラがヘファイトスのイスに縛られた時、溶鋼を浴びせかけられて逃げ帰ってきたアレスの代わりに説得しに行ったのはデュオニソス。結果ベロンベロンに酔わされて酩酊状態になったヘファイトスをオリュンポスまで連れてくることに成功している -- (2015-12-13 01 11 18) イカリオスが飼ってた仔犬はのデュオニソスによってこいぬ座になりました。 -- 名無しさん (2016-10-09 20 06 53) ???「ドーモ、ディオニュソス=サン…いや、バッカス=サンだったか?…整理しよう」 -- 名無しさん (2016-10-11 00 14 06) ディオニュソスの母はヘカテー・ペルセポネ・コレー・デメテル・レイアとか色々呼ばれてきたらしい。ダリナンダアンタイッタイ -- 名無しさん (2017-02-25 11 34 43) ディオニュソスは自分の中でメガテンのが強いのか、青年のイメージだった… -- 名無しさん (2019-06-24 10 10 35) アリアドネは死後ディオニュソスに冥界から救い出されて織物の女神になった(?)って海外wikiに書いてあったなー -- 名無しさん (2022-01-09 18 16 34) よくヘラ様が許したな。 神になったら怒りが薄れるんだろうか。 -- 名無しさん (2022-01-09 18 45 16) げに恐ろしや女神の嫉妬(大神の浮気も) -- 名無しさん (2022-06-13 17 44 12) 名前 コメント
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登録日:2020/04/02 Thu 22 50 17 更新日:2024/05/07 Tue 13 32 40NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 アポロン ギリシャ神話 ギルド・テゾーロ ミダスの手 ミダスタッチ ミダス王 ロバ 強欲 愛すべきバカ 根はいい人 獣耳 王様の耳はロバの耳 神の手 自滅 黄金 ミダス王とは、ギリシャ神話に登場する人物。ミダース、マイダスとも言われる。 【概要】 ミダス王と呼ばれる通り、彼は王様である。フリギア/プリュギア(現在のトルコのあたり)を治めていたとされている。プリキュアではない。 それと同時に良くも悪くも正直者かつ快楽主義者であり、自分の欲望や感性を優先して損してしまうというある意味人間らしい男として描かれている。 とはいえ自らの言動を反省できるという美点も持つため決定的な破滅には至ってない。 またギリシャ神話において彼自身は神に振り回されるだけの哀れな人間という役割に過ぎないのだが後述の能力、そして童話、もう一つある意味では非常に人間らしいキャラクターのお陰で、人間の登場人物にしては妙な知名度を誇っている。 なお「バラの庭師」としても優秀らしい。 【ミダスの手/ミダスタッチ】 ある日ディオニュソスは、自分の年老いた養父が行方不明であることに気付く。 酒好きでしょっちゅう酔っ払い何処かに行く養父を探していたら、なんと彼はミダス王によっておもてなしされていた。 その事に感謝したディオニュソスは彼に対し好きなものをやろうと言い、そしてミダスは要求した。 「触ったもの全てを黄金に変える力がほしい」 その能力を手に入れたミダスは早速色々と触り、全てが黄金になることに狂喜乱舞する。 しかしその能力によって手に持った食べ物や飲み物も黄金になってしまい、それは滅びの能力と察する。 彼は自らの欲深さを反省し、ディオニュソスに頼み込んでこの能力を破棄する方法を教えてもらう。 無事能力から開放された彼はこれ以降、富すらも怖がるようになってしまったのであった。 また、能力を捨て去る方法としてディオニュソスが提示したのは 「パクトロス川(パクトーロス川とも)」という川で行水することであった。 ミダスがその通りにすると、身体から黄金の力は抜けて流れる川に移り、川砂は金色に輝き始めた。 お陰でこの川は砂金が多く取れるのだとか。 ……ミダス個人の財布はともかく、国庫は大いに潤ったことだろう。 めでたしめでたし。(*1) ちなみにこの話は「さわると黄金になるお話」としてイソップ寓話にもまとめられている。 そちらはディオニュソスをもてなしたからではなくアポロンを馬鹿にしたらその仕返しとして黄金の手を手に入れたという話になっている。 人の世話をしたのに破滅の力を持たされてしまったのは教訓的に良くないと考えられた為だろうか。 なお犯人がアポロンになっている理由は下のロバの耳のエピソードにも繋げられやすい為と考えられる。 【王様の耳はロバの耳】 というわけで富や贅沢にすっかり懲りたミダスは田舎でスローライフを送ることにした。 その頃彼はエロ神田園の神「パーン」の崇拝者となっていた。 なおこの変貌については「ミダス本人も好色家だった」という説がある。 原典では実際に女性に熱がある描写はないが、上記の短絡的な欲深さを見せた後では妙な説得力がある。 さてそんなある日パーンはあろうことかオリュンポス十二神にして芸術の神でもあるアポロンに音楽対決を挑んだ。 アポロンの竪琴と、パーンの角笛の対決の勝敗は、その演奏を聞いたトモロスの審判で決定することとなった。 だが相手が悪すぎた。流石にトモロスはアポロンの方が優れていると判断し、パーン本人も完敗を認めた。 しかしそれに意義を唱えたのが、偶然通りかかったミダスである。 彼はあまりにもワンサイドゲームだった事をやり玉に挙げ、この投票は不正ではないかと大胆にも問い詰めたのだ。もう一度言うがパーン本人は負けを認めているところにこれである。 このあたり、単純に「ミダスが崇拝するパーンを贔屓した」とも、「贅沢を嫌うミダスにはアポロンの洗練された演奏よりパーンの素朴な演奏の方が心地よく聞こえた」とも言われることがある。 どうあれ、文化・芸術の感性は人それぞれ。音楽で対決する以上そういう意見が出ることもあるだろう…… ……が、これを流せるほどアポロンが大人だったら、ギリシャ神話世界は平和である。 いきなりやってきて不義だと言われたアポロンは当然激怒。 「芸術を理解しない堕落した耳め!」 「お前の耳は人間のものじゃない!」 とかなんとか言ってミダスの耳をロバの耳に変えてしまったのであった。 こうして(多分)人類最古の獣耳属性を手に入れてしまったミダス王。 勿論そんな耳では噂になってしまう。最悪、全国民の笑いものである。 ミダスはターバンなどでできるだけ隠していたが、流石に髪を切る時はその耳を出さざるを得ず、それを理髪師に見られてしまう。 勿論口止めを頼むミダスであったが、理髪師は我慢できず植物に向かって「王様の耳はロバの耳」と呟いてしまう(*2)。 しかしその植物は意思を持つ植物だった為、木々にその噂は広がり、やがてミダスの家来すらそんな噂を言い出してしまう。 その事に激怒したミダスは噂を広めた犯人を探し出そうとするも、よくよく考えたら事の発端は自分だということに気付き大いに反省した。 その反省が認められたのか、アポロンは彼を許し普通の耳に戻したのであった。 …とまぁ、自分の欲望や主張を隠すことなく神に見せたせいで散々な目にあうものの、 最終的には許されて元に戻る事となる天丼芸を繰り返していている。 しかし神に喧嘩を売りつつも、最終的には潔く自分の愚かさと向き合い認めた為、無事に返される等、決して人間性に劣っているわけではない。 特にロバの耳のエピソードは「自分が悪いのに周りに責任を押し付けてあーだこーだ慌ててしまう」という誰にでもある失敗を書いている。…のだがそこから「やはり悪いのは自分だ」と反省できる人間かどうかは話が別。 そういう意味ではミダス王はやらかしはするし八つ当たりもするものの、最後には大人となって物語を終わらせている。 彼はほんの少し欲深く、そしてほんの少しプライドの高い、だが心優しい王なのである。 彼の一連の物語にはもしかしたら「失敗は誰でもする、そこから反省できるかどうかが問題だ」という教訓があるのかもしれない。 【親子関係】 ≪父親≫ ミダス王は子供の頃にゴルディアス王(ゴルディアース)の養子になったとされている。 このゴルディアス王も神話・伝承の持ち主で、フリギアの君主を決める際に 「神託を聞いた者が最初に出会う『車に乗った者』を王にすべし」 という神託を受けた預言者の前に牛車に乗って現れたことから王になり、王都「ゴルディオン」を建てたとされている。 ゴルディアス王は神託を与えてくれた神に感謝を示すため、自身の乗ってきた牛車を神に捧げた。 更に、この牛車を丈夫なヒモで複雑に柱に結び付けて「この結び目を解くことができた者こそ、このアジアの王になるであろう」と予言した。 多くの人間がこの「ゴルディアスの結び目」に挑戦したが、誰も解くことができないでいた。 そうして長い時が過ぎ去ったある日、この地まで訪れたのは遠征中のアレキサンダー大王。 彼は剣を持ち出すと、その結び目を一刀両断に断ち切ることで、結び目を解いたと言われている。 「手に負えないような難問を、誰も思いつかなかった大胆な方法で解決してしまう」という故事の一つである。 ところで、そんなモノを養父が残していた以上、当然ミダス王も結び目にチャレンジしたと思われるが…………。 駄目だったのだろう。まあ、仕方ない。 ≪娘≫ 話によってはミダス王の娘も登場する。 名前は「ゾエ」もしくは「マリーゴールド」ここではマリーゴールドとして話を進める。 ある日黄金化を手に入れたミダスは、彼女の大好きな薔薇に触り「黄金の花」に変えてしまう。 しかしマリーゴールドはあくまで「植物の薔薇」が好きであり、変わり果てたお気に入りの花を見て泣いてしまう。 「こんな金ぴかのバラ、ちっともきれいではないし、香りだってしないわ」 ミダスとしては能力を見せびらかしたかったのもあるかもしれないが、一番ほしかったのは娘の笑顔だった。 だが彼女には悲しい顔をされてしまう結果に終わったのだった。 ここで気付いていれば良かったのだが、なんとミダスはその後、娘に触れてしまう。 パンや水、薔薇ですら黄金に変えるその能力、人間の少女も例外ではない。 ある日ミダス王は、食べ物が食べられず悲しんでいる自分を慰めようとする娘に感動し、抱きついてしまう。(*3) 気付いたときには既に遅く、マリーゴールドはそのまま美しい黄金の彫像に変貌。 「花を黄金にされて泣く娘」の心を理解できなかったミダスは「娘を黄金にされて泣く」事になってしまったのだ。 そして物言わぬ黄金像になってしまった娘を見て、ミダスはようやく自分の過ちに気付くのであった。 というふうの娘を黄金像にして過ちに気づくというのは、現在のミダス王の物語のテンプレであるが、 実は彼女の存在は前述のイソップ寓話「さわると黄金になるお話」が初出。 その後、1800年代のアメリカの小説家「ナサニエル・ホーソン」の語るバージョンでもギリシャ神話上で初登場した。 つまり初出のギリシャ神話では娘までは黄金にしていないのである。 だが「人間が別の物質になる」という展開は当時物語を知った人たちに衝撃を与え、このシーンを題材とした絵画がいくつか書かれている。 こうして「娘を黄金にして過ちに気付く」という現在のパターンが定着するのであった。 なおこの時黄金にされたマリーゴールドちゃんだが、この後どうなったかは不明である。 また「娘」というが年齢層も不明であり、絵画では完全な幼女だったり年頃の乙女だったり様々である。 ただしそのままだと余りにも彼女が可哀想過ぎる為か、後年の作品ではパクトーロス川の水を掛けられ元に戻ったとされる事が多い。 どちらにせよロバ耳騒動の際には登場せず、史上初のケモ耳少女にはならなかった。 ≪リテュエルセース≫ 息子。 刈り入れ競争を強いて旅人を殺したらしいが、ヘラクレスに殺された。 一説ではヘラクレスはダプニスの為にリティエルセースを殺し、死後その領地をダプニス夫妻に与えたという。 【創作文化におけるミダス】 …と言いたいが、触れたものを黄金に変える欲深く邪悪な能力を持ちながらも 本人は欲深いながらも善良かつ反省し能力を捨て去った真人間であるミスマッチからか創作文化における彼本人の出番は非常に少ない。 ギリシャ神話のストーリーをなぞる作品では比較的採用率が高いものの、そこから離れた場合は一気に出番がなくなる。稀に名前が使われるくらいか。 しかし「触った物全てを黄金に変える」という欲望全振りの能力だけは、悪役として非常にわかりやすい為かよく使われている。 ちなみにもう一つの特徴ロバ耳も、現在ではエルフ耳とか獣耳とかが普通に使われている為か尚更出番がない。 ≪主な本人の登場作品≫ オリンポスガーディアン 海外のアニメ。名前の通りギリシャ神話を扱っておりミダス王も19話にて登場。 原点通りに黄金化能力を得たミダスの前に娘が現れ、つい癖でハグしてしまう。 気付いたときには手遅れで、娘は黄金像となってしまった。 …ここまでは原作通りだが、なんとその後ミダスは黄金になった娘を背負いながら、呪いを解く旅に出かける事となる。 町の人たちに怪訝そうな目で見られたり娘が盗賊に盗まれそうになったり災難にあうものの、最終的には前述の通りパクトーロス川に飛び込むことで、力が解除され娘も元通りとなった。 ちなみにこの娘ちゃんはかなり可愛く描かれており、原点と違い黄金になった城に大喜びであった。 ただし娘は助かったもののミダス本人は能力が無くなる代わりにロバの耳となってしまうオチであった。 絶対やれるギリシャ神話 第8話に登場。 こちらでは娘は未登場で、黄金化する人間は全裸の側女。 まずおっぱいだけが金になり、その後全身が固まるという妙にフェチい描写がなされている。 そして王は自らの性器もキンキンにしてしまい、能力を捨てる決意をするのであった。 なおロバの耳の話も収録されている。 Wonderland Wars ソウル(*4)「ロバ耳の王ブロウ」として登場。 他のメディアでは基本的に無視されやすい「王」という要素が強調され、「民の叫び、この耳しかと聞きつけた!」と勇ましい台詞と共にキャストを助けてくれる。 …のだがほぼ上位互換がいる事から採用率は低い。 他にもサポートカードに娘のマリーゴールドを思わせる黄金になりかけたドレスも登場している。 【余談】 ギリシャ神話には「触ったものをオリーブ油、穀物、ワイン」に変えてしまう「オイノトロポイ」という女性たちも登場している。 こちらはミダスと違い「食料品」に変える為か飢え死にはしなかったが、トロイア戦争の際にギリシア軍の食糧補給のために拉致されてしまう。 後にディオニューソスによって鳩に姿を変える事で逃げることができた。 だが別の話では触ったものではなく「オリーブ・麦・葡萄を大地より芽生えさせる力」を持っているともされる。 ≪余談、触ったものを黄金に変える能力の登場作品≫ 触った物を金にするという能力はインパクト抜群だがミダス王自体が善人よりの為か本人は登場せずとも能力だけが使われる事もある。 以下はその一例である。 クリックで開く 産女(伝承) 赤ん坊を抱いて欲しいと頼まれ抱いてあげたらお礼に金か力を与えると言われたので、「力が欲しい」と言ったら大力無双になって成功を収めたが、「金が欲しい」と言ったら食べ物が金に変わってしまい餓死したという伝承がある。 鬼神童子ZENKI 本連載記念すべき第一話のヴィランが、触った人間を黄金に変えてしまう憑依獣である。 その能力を与えられた欲深い男が、美人のOL3人の手を掴んで黄金像に変えていった。 アニメではその能力は失われたが、代わりに第4話にて町の人間まるごと黄金に変える敵が登場した。 ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 貧乏暮らしをしていた少女がある日手に入れたアクセサリーをつけると、触ったもの全てを黄金に変える能力を得た。 こちらは割と制御可能らしく食べ物等には困っていなかったが、命を持つ動物まで黄金に変えたことに、少女の兄は激怒する。 その事に反省した少女は力を捨てようとするも、残念ながらミダス王の力とは違い邪悪なものだったため、少女自らが黄金像となってしまうのであった。 クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ アリエッタ・トワがミダスと同じ呪いをかけられるも、彼女は黄金を食べることができるので余り問題はなかった。 うらたろう 藤原秀衡が、触れたものを黄金に変える能力持ちのヴィランとして登場。 美しい女性を多数黄金像にして収集していた。 絶望の表情のまま黄金像にするという変なこだわりがあるらしく、とある女性が恐怖をはねのけて笑顔で黄金になった時は激しく狼狽していた。 ONE PIECE 劇場版『FILM GOLD』のヴィランギルド・テゾーロはゴルゴルの実を食べた黄金人間。 触れたものを黄金に変えるのみならず、領域内の黄金を自在に操作する能力で麦わらの一味を苦しめた。 アラジン 盗賊王の伝説 ディズニーのアニメ映画『アラジン』三部作(アラジン、ジャファーの逆襲)の完結編。 触れたものを黄金に変える秘宝「ミダスの手」を巡り、結婚を間近に控えたアラジンが盗賊団と対決する。 本作の「ミダスの手」は金色の掌に持ち手が付いた道具になっており、持ち手を掴めば害は無いが、手に触れたものは何であろうと黄金と化してしまう。 アラジンと盗賊団の首領にして彼の生き別れの父・カシームは、紆余曲折の果てに伝承に語られる「まぼろし島」の深部でこの秘宝を発見する。 そこへ宝の独占を目論むカシームの部下・サルークが乱入。アラジンの命と引き換えにミダスの手を要求するが、対するカシームはあっさりこれを投げ渡す。 飛んできたミダスの手を鷲掴みして勝ち誇るサルーク。だがその直後……どうなったかは上記の説明からお察しください。 最終的にミダスの手はカシームの手に渡る。 原典と異なり本人の意のままに宝を得られる道具ではあったが、「息子アラジンこそが真の宝」と悟ったカシームの手により海中へ投げ捨てられた。 神撃のバハムート ミダスの妹として「リテュエル」が登場。 こちらでは黄金都市ゴルディナという、町だけでなく人々全てが黄金になってしまった街の姫として登場。 兄によって自らも黄金化能力を得ており、「災厄の王女」呼ばれているが本人は良い子。 自分だけが元に戻った事もあり、都市を救うために旅を続けている。 ロマンシング サ・ガ3 術として「タッチゴールド」、そして棍棒ゴールデンバットの固有技にそのものずばりの名称「マイダスハンド」がある。 性質はどちらも同じで、使用するとおもむろに相手に向かってダッシュし接触しにいく。 そして首尾よく命中すれば相手を黄金に変えてしまう。石化攻撃の亜種である。 これで倒した相手からは金(オーラム)の入手量が増えるというありがたい追加効果もある。 (ただし持ち物も金になってしまうせいか、アイテムは落とさなくなる) Magic the Gathering King Macar, the Gold-Cursed / 黄金の呪いのマカール王 (2)(黒)(黒) 伝説のクリーチャー — 人間(Human) 貴族(Noble) 神啓 ― 黄金の呪いのマカール王がアンタップ状態になるたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、金(Gold)トークンを1つ生成する。(それは「このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。) 2/3 (普通に使えば)毎ターン1体のクリーチャーを金に変え、自分のものに出来る。 イラストも黄金の山に埋もれながら頭をかきむしって苦悩しているもので、傍らにいるペットらしきネコ科の動物や、奥にいる娘と思しき少女が黄金の彫像と化してしまっている。 もっとも、マカール王の効果は任意なので、ミダス王程の苦悩は無いかもしれないが(*5)。 トゥームレイダース(一作目) その名もズバリ『Palace Midas(ミダスの宮殿)』というステージが存在し、そのメインギミックにこの能力を用いられている。 ステージ進行のためのキーアイテムとして3本の「Lead Bar(鉛の延べ棒)」を入手でき、ステージ出口の扉にはその延べ棒を差し込めと言わんばかりの窪みがあるのだが、「Lead Bar」をはめ込むことができない。 そこで、ステージ内にある巨大なミダス王の像の、地面に落ちている手に対して「Lead Bar」を使うことにより「Gold Bar」へと変換、それを使って扉の鍵を開くことができるようになる。 像にはデカデカと「MIDAS」と書かれているものの、ゲーム内ではヒントとしてミダス王の伝説が示されるわけではないので、当時は頭を悩ませたプレイヤーが多かったことと思われる。 ちなみにうっかりララ本人がミダス王の手の上に乗ってしまうと、全身が黄金となってゲームオーバーになってしまう。 追記修正は、家族を黄金像に変えた方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ロマサガとかアリアンロッドとかでも技として出てきていたような気がする -- 名無しさん 前に見たような気がするが…復旧項目かな -- 名無しさん (2020-04-02 23 07 33) (2020-04-02 23 02 41) 欲望を満たす王 -- 名無しさん (2020-04-02 23 16 17) ディズニー版アラジンの3作目では(手だけ)登場していた -- 名無しさん (2020-04-02 23 26 11) ↑3 とりあえずサルベージ系のページには記載無かった。その割に貧民聖櫃大富豪が載ってないのは不思議だけど -- 名無しさん (2020-04-02 23 31 07) オーレンジャーに出てきたバラゴールド -- 名無しさん (2020-04-02 23 52 11) ロバの耳って、発覚後ショック死ってパターンなかった? -- 名無しさん (2020-04-03 00 45 28) クロボンゴーストに出てくるMSのミダスは付け加えるべきかな? -- 名無しさん (2020-04-03 01 22 56) ↑本人でも能力引用でも無いしノーカンかなぁ。名前だけ借りてる系列挙し始めると一覧項目になりかねないし -- 名無しさん (2020-04-03 02 09 05) ロマサガだと英語の発音で「マイダスハンド」と呼ばれる -- 名無しさん (2020-04-03 03 02 21) 「触れた物を金に変える王様」と「王様の耳はロバの耳」は知っていても、それが同一人物だとは知らない人も結構いるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2020-04-03 09 31 47) mtgにもネタ使ったカードがあったな -- 名無しさん (2020-04-03 09 40 41) ギリシャの神相手に二回もヘマをやらかして、しかし最終的に無傷で済ませているのは、そこらの英雄や怪物より凄い気もする。 -- 名無しさん (2020-04-03 09 43 16) 神撃のバハムートの「リテュエル」が(世にも珍しい)ミダス王関係のキャラクターだな。彼女自身が記事内にもあるミダス王の娘で、黄金にされて100年経って自分だけ呪いが解け、同じく黄金に変えられてしまった故郷を元に戻す方法を探す子だったはず -- 名無しさん (2020-04-03 10 05 04) ↑2 自分に忠実なだけで悪人ではないからね……と言いたいところだけど基本善人も報われないのがギリシア神話なんだよなぁ……(呆れ) -- 名無しさん (2020-04-03 10 31 11) 無辜の一般人が神のワガママで酷い目に遭うのも珍しくない… -- 名無しさん (2020-04-03 12 10 28) ↑6 知ってたけど、間にアポロンとパーンの音楽勝負の話が挟まるのは知らなかった。黄金化の力から逃れる代償として耳をロバのものに変えられたものだと思ってた。 -- 名無しさん (2020-04-03 13 29 14) アーマード・コア3にもミダスってキャラが居たっけな、グレネード装備のガチタンで、金じゃなくて鉄屑に変えられるんだけど -- 名無しさん (2020-04-03 20 11 00) ↑7「黄金化/Aurification」「金箔付け/Gild」「黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed」か -- 名無しさん (2020-04-03 20 56 25) ディズニーのヘラクレスにも王と娘が出てきた 彼に力を与えたのはバッカスだった -- 名無しさん (2020-04-03 21 45 06) Cにミダス銀行 ミダスマネーがあったがこれが元ネタ? -- 名無しさん (2020-04-03 21 55 52) クロスボーンガンダムのミダスで元ネタを知った -- 名無しさん (2020-04-03 22 16 05) ミノス王とごっちゃになる -- 名無しさん (2020-04-04 09 29 48) 最近では高橋慶太郎の「貧民、聖櫃、大富豪」で幼い女王陛下に召喚されたイケメン獣耳セイバーやってるね。 -- (2020-04-04 23 43 20) ゴッドオブウォーにも出てたな、クレイトスさんにボコボコにされて溶岩の海を渡る道具にされたいと哀れ -- 名無しさん (2020-04-04 23 52 49) ハヤテのあいつがいたな -- 名無しさん (2020-04-06 09 51 31) 物理法則を乱す王…プッ -- 名無しさん (2020-04-06 12 11 13) そもそも「ミダス王」の項目なのに特に関係なければ名前繋がりでもない黄金化能力について挙げる必要ある?黄金化で項目建てたら? -- 名無しさん (2020-04-06 19 53 56) 王様の耳はロバの耳の童話だと「ロバの耳を笑ったものは全員死刑だ」という怖い王だった しかしよく考えると理髪師が悪いわな なんか秘密バラしたくてうつ病にかかって「バラしたら殺されます」医者「じゃあ穴を掘ってそれに叫びなさい」 という流れだが -- 名無しさん (2020-10-22 01 59 54) マリーゴールドちゃんだけど、子供の頃読んだ話だと「川の水かけたら元に戻る」って描写があったんだけど、児童文学だったしオリジナルで追加されたのかな? -- 名無しさん (2020-11-17 09 27 28) マカール王は黒なのが最高に皮肉 -- 名無しさん (2020-11-17 10 05 09) 今じゃ獣耳は可愛い女の子につけるものみたいな風潮があるけど、最古の獣耳はオッサンについていたというある種の衝撃。しかもロバだ。ちなみに王様に獣耳がついているバージョンは各地にあるらしく、ロバ以外に馬耳だったりヤギだったりするパターンがあるらしい。 -- 名無しさん (2021-06-22 22 01 32) 同じく「触れたもの全てをワインに変える」能力を授かったオイノトロポイらが特に飢え死にしてないところを見るに、欲深いのがいけないのか、酔っ払ったデュオニソスが能力のオンオフ機能つけるのを忘れたのか…… -- 名無しさん (2021-08-24 12 58 26) どこかの作品で「触ったものを黄金に変える能力」ではなく、お菓子に変えてしまう能力というものもあったな。 -- 名無しさん (2021-08-24 13 15 47) ギリシャ神話はフリーダムを体現したような登場人物たちだ。 -- 名無しさん (2022-08-22 18 32 23) 案外クッパ大王とか両津みたいな感じの人だったのかもしれない… -- 名無しさん (2022-11-24 23 21 53) 召し使いに食べさせてもらえばいいじゃん -- 名無しさん (2024-04-11 11 19 05) ↑ビット・ザ・キューピッドでは召し使いに口の中に入れてもらった食べ物まで金になってた気がする。 -- 名無しさん (2024-04-14 14 25 48) せめて能力にオンオフ機能ついてれば -- 名無しさん (2024-04-14 15 02 24) 名前 コメント
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登録日:2011/05/08 Sun 19 26 40 更新日:2024/05/09 Thu 20 26 56NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 3rd-G CV:若本←脳内再生推奨 お父さん またゼウスか… アニヲタ悪魔シリーズ エトナ火山 エリクサー ギリシャ神話 コラノビー!! ゼウスの天敵 ゼウス被害者の会 テュポン テュポンの一族 テュポーン先生 フンガー! 上半身シュワちゃん 不死身 台風 地震 大先生 天災 怪物 怪獣 暴風 最強 生きた災害 神様も裸足で逃げ出すレベル 神話の怪物 蛇 邪神 魔王 魔神 鼻息 Typhon テュポン(テューポーン、テュポエウス、テュフォーンとも)はギリシャ神話に登場した最強の怪物である。 パパママはタルタロス(奈落)とガイア(大地)。 ゼウスたちオリュンポス神族がティタン神族やギガス神族との戦いに勝ち、調子に乗り始めたので懲らしめるために生まれた(※基本ガイアが発端だが)。 その姿はギガス神族を遥かに凌ぐ巨体(頭は星々を掠め、両腕を伸ばすと東西に届いたとされる)で千(百)の頭を持ち(*1)、巨大な蛇の下半身を持つ。 ……両脚がヘビの胴体と尻尾になって肩から100匹のヘビを生やしたシュワちゃんとイメージすればいいかも。 後に妻にエキドナ(巨大蛇)を迎え、 ヒュドラ(九頭蛇)、ケルベロス(三つ首犬)、オルトロス(二つ首犬)、ラドン(大蛇)、キマイラ(怪物の女王)などをもうけた。 ゼウスたちを襲った理由は調子に乗っていることを諫めるため。 ガイアにしてみればギカス神族とティタン神族は両方とも自分の子供であるために、 孫、曾孫世代のオリュンポスにいい加減にしろとお婆ちゃんのガイアもとうとうトサカにきてしまったのだ(※自分の思い通りにならないからです)。 テュポンはおかんガイアの言い付けの通り、パーティーやってたゼウスたちを襲った。慌て逃げ出したオリュンポス神族たち。 ※ちなみに、この際に慌てふためいた牧神パンは魚に変身しようとして失敗……「山羊の上半身に下半身は魚」と云う珍妙な姿になってしまい、 これを永遠に笑う為に(ヒデエ)星座にされたのが『山羊座』 ※そして、アフロディテとエロスがはぐれない様に互いをリボンで縛り、「魚」に化けて逃げた姿に感心して星座にされたのが『魚座』である(異説あり)。 ……しかしゼウスだけはリーダーの手前、テュポンに立ち向かった(自信もあった)。 ……得意の雷をぶつけるゼウス。 槍(鎌の説もあり)を突いたりとラッシュを掛け、一気に畳み込んでしまおうとする。 何も出来ないテュポンはただただガードを続ける。 『ワシはスーパーゼウスじゃあ!』 \ピシャーン!!/ ……得意満面になって留めとばかりに雷を落としまくるゼウス。轟音と共に大地が裂け、土煙が巻き上がる。 天地は揺らぎ、大海を沸騰させる神々の戦い!! ……人間涙目である。 『バカめ! 主神たる俺様には何人たりとも勝つことは出来んのだあ!』勝利を確信し、笑いの止まらないゼウス。しかし……。 大先生『何なんだあ~今のはぁぁぁ?(巻き舌)』 \デデーン!/ ゼウス『ひっ! ……』 大先生『笑ぁぁらえよ……ゼウスぅぅぅぅぅ(巻き舌)』 テュポンはゼウスの猛攻にも関わらずほとんど無傷。何もできなかったのではない。何もしなかっただけだったのだ。 この『お前ぇぇぇ……私に何かできたのかぁぁぁぁ?(巻き舌)』と言わんばかりのテュポンの余裕にさすがのゼウスも逃げ出した。 逃げ出したゼウスをテュポンはやすやすと捕まえ、ゼウスの体の腱を切って反省しろと洞窟に閉じ込めた。 しかし見張りのデルピュネがヘルメスに騙され、ゼウスは脱出……再戦に臨んだゼウスは天馬の引く戦車に乗り込むと、本気モードでテュポンに挑んだ。 その後、劣勢を挽回しようとしたテュポンは自業自得だが運命の女神モイラの作戦にハマり、 全ての望みを叶えなくするという『無常の実』を食わされ、大幅にパラメーターダウン。 ゼウスは、前回の反省を活かした戦い振りで遂に大先生をマグマの底に突き落とし、止どめとばかりに山を投げ付けて蓋をして閉じ込めてしまうのだった。 ゼウスWIN!! \ピシャーン!!/ ゼウス『やっぱりワシは最高神じゃあ!!』 しかし、テュポンは不死身の体を持つため、死ぬ事は無く、何とか「蓋」を押し退け様とする度に地上が鳴動するのが「地震」の始まりなんだとか。(*2) また、「台風」=タイフーンの語源もテュポンの荒れ狂う様から名付けられた物である。 ちなみにゼウスがテュポンを閉じ込め、「蓋」をして封印したとされるのがヨーロッパ最大の活火山である「エトナ火山」である。 大先生(火山)が近年もビンビンに活動していらっしゃるよ……怯えてさしあげろ(名言) 一応、余談めいたものを述べると訳によってはゼウスがテュポンと最初から「互角」の争いを演じるバージョンもある。 ……と云うか、元の神話では世界を道連れにした戦いの末にゼウスの怒りにより灼き滅ぼされたとされている。 何しろ、ゼウスの雷は現在イメージされているような普通の雷ではなく、元々の描写では放つと空間中に満ちるオールレンジ攻撃で、しかも電気属性どころか万能属性持ちで、世界はおろか宇宙をも灼き尽くせるとか抜かされているからである。 寧ろ、ゼウスとタイマン張れたテュポンが異常なのだ。 大筋の流れは変わらないが、ゼウスがギリシャ神話の最強神であるのは間違い無いので悪しからず。 追記、修正は大災害(テュポン)を前にしても逃げない方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] >ヤマタノオロチの上半身がシュワちゃんになったとイメージすればいいかも。 やべえ、勝てる気がしねえ -- 名無しさん (2013-11-28 17 52 52) シュワちゃんなんて言うから若本ってよりエトナ山の溶岩の中で親指たててそうなイメージなんだが -- 名無しさん (2014-01-23 01 21 32) ちなみに嫁さんのエキドナはこの後息子のオルトロスと…をし、オルトロスが討ち取られると今度は息子たちの仇であるヘラクレスの愛人になりましたとさ。そういう意味で言えばテュポーンは哀れかもな。 -- 名無しさん (2014-02-27 21 20 46) 逆に言うと「バロメーター下げても封印しかできなかった怪物」なのよね -- 名無しさん (2014-09-17 21 24 46) ファビョっておかしな変身したパンがパニックの語源に~みたいな説あったな -- 名無しさん (2014-09-17 21 33 15) ↑でその姿を笑って他の神が星座にしたのが山羊座となったとさ。あと魚座もだっけ? -- 名無しさん (2014-09-17 21 45 02) 向こうはチート感凄いよな -- 名無しさん (2015-08-02 05 59 11) ↑x2 うお座はアフロディーテとエロースが魚に変身して逃げる時に離れないようにしっぽをリボンで結んだのが由来 -- (2015-12-01 20 01 13) どんな音を立てて産まれたのか想像できる気がする。 -- 名無しさん (2018-03-01 17 44 55) 有名な話ではあるけど台風を意味する英語のタイフーンの語源だったりする。 -- 名無しさん (2019-03-18 19 27 24) スケールがでかすぎるからかゼウス共々創作でその戦いが描かれることはあまりない模様。絶対良いバトルシーンになると思うのは俺だけではないはず -- 名無しさん (2020-08-13 13 51 05) ゼウスが平和なときに無茶苦茶な話付け足されてもなんだかんだで尊敬されるのはこの戦いがあったからだよなぁ -- 名無しさん (2020-10-22 14 34 58) 「ゼウス」の発音に巻き舌する箇所ないだろ -- 名無しさん (2021-09-17 12 49 08) 上半身シュワちゃんだから玄田さんの声で脳内再生される -- 名無しさん (2022-09-18 00 34 06) ゼウスとテュポンの闘いはどことなくスーパーベジータと完全体セルを思わせる。 -- 名無しさん (2022-11-01 06 48 32) 名前 コメント
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登録日:2014/08/08 Fri 21 37 00 更新日:2024/01/07 Sun 21 18 10NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 あたしの歌を聴けーっ! アシレーヌ キュアビート ギリシャ神話 シレーヌ スターバックス セイレーン ソウルサクリファイス ナポリ ハーピー←じゃないよ ヘルマフロディテの体温 モンスター 人面鳥 人魚 仮面ライダーファルシオン 妖鳥 歌姫 滅びの歌 美声 鳥人 鳥女 鳥娘 セイレーンとは、ギリシャ神話に登場する怪物である。 姿は半人半鳥か、下半身が魚の俗にいう人魚と、二種類あるがどちらもメジャーである。 両方に共通して非常に美しい歌声をしているが同時に聞いたものの理性を奪う魔性の歌でもあり、この歌を聞いた者には破滅が待ち構えているという。 ・説明 彼女らに関する伝承は二つ存在する。 一つは、ホメーロスのオデュッセイア。オデュッセウスは彼女らの歌を聴いてみたいと思い、 もし自分が正気を失って海に飛び込みそうになったらマストに強く縛ってくれと頼みこみ、部下たちには耳栓をさせた。 そして遂にその時は訪れる。 彼女たちのいる海域に差し掛かり、歌声が聞こえた途端、オデュッセウスは自我を失い、海へ飛び込もうとしたのだ。 だが耳栓をしていた部下たちによってマストに強く縛られ、何とか飛び込まずに済んだ。 歌声が聞こえる海域を突破した事で冷静になったオデュッセウスは部下の耳栓を外し、縛っていたロープを解くよう命じた。 その後の彼女たちについては諸説あるが、海に身を投げて自殺してしまったが歌声だけは残ったという説があり、 今でもある時期になると歌声だけが聞こえ、船員がこれを聞いた船は沈むという。 オデュッセウス絡みの神話はさらに続きがある。 彼の誘惑に失敗したセイレーンの一人、パルテノペの亡骸がある日、カンパニアの海岸に流れ着いた。 人々は彼女を埋葬し、その上に同じ名前の都市を建て、守護女神として奉った。 その都市こそ、後のナポリである。 二つ目はアルゴナウティカである。 イアーソン率いるアルゴナウタイがセイレーンの住む魔の岩礁に近づいた時の事であった。 竪琴の名手であったオルペウスがその自慢の竪琴を鳴らし、美しい音色で彼女らの魔性の歌声を相殺し、 事なきを得た。という伝承である。 アニメで言うマクロスやシンフォギアのように音楽には音楽を、という発想が昔からあったということがわかる。 多くの怪物たち同様、セイレーンも元来は女神であったと言われている。 神話学者カール・ケレーニイによれば、セイレーン達は冥界の女王ペルセポネに仕える死と愛を司る予言の女神であった。 鳥は世界各国で魂の象徴、あるいは霊魂の運び手とされていたことを考えると、この性質も納得いくのではないだろうか。 『ヘルマフロディテの体温』という小説でも、3人のセイレーンが大地母神の巫女として描かれている描写がある。 ちなみに2004年、セイレーンの歌声がオデュッセウスにどのように聞こえていたか確かめるため、 セイレーン伝説のあるリ・ガッリ諸島(*1)で二人の女性歌手に歌わせ、残りの者たちに島の岸壁からその歌声を聞かせるという実験が行われた。 その結果は、「鮮明にすっきりとした歌声が聞こえてきたが、子音や無声音は跡形もなかった」 ……つまり、島に上陸しなければ歌の意味を聞きとれなかったということである。 しかし、セイレーンの伝説は三千年にもわたって欧州の文化に影響を与え、魅了し続けてきた。そのことには何も変わりはない。 ・余談 半人半鳥のその姿から同じくギリシャ神話に登場し、これまた同じく半人半鳥の怪物であるハーピーとは混同される事もあるが、 あちらはしゃがれた酷い声で鳴きながら悪臭を放ち、食べ物を食い荒らしては汚物をまき散らすというやたら汚い一面が強調されている違いがある。 (二次創作やファンタジー物ではセイレーンと変わりない位美人さんだったり可愛くなっているケースもあるが) 消防車や救急車、パトカーなどについている警報機であるサイレンの語源となった怪物でもある。 カンツォーネの『帰れソレントへ』には「うるわしのシレン」という一節があるが、それはセイレーンの事を指す。 スターバックスのロゴに描かれているアレはセイレーンである。 ちなみに実はギリシャ神話の公式性転換英雄であるカイネウスと共に17世紀初頭に星座が作られていた事があり、ケンタウロス座とふうちょう座の間にあったが、88星座に纏められるに辺り、敢え無くボツになった。 【登場作品など】 シレーヌ(デビルマン(漫画)):猛禽の爪を備えた四肢を持ち、頭から鳥の羽を生やしたデーモン族。デビルマンにただならぬ恨みを持ち、カイム(デビルマン)の献身を得て戦う。 セイレーン連邦(YAMATO2520) 怪盗サイレーン(鋼の錬金術師〈2003年版アニメ〉) セイレーン/黒川エレン/キュアビート(スイートプリキュア♪) セイレーン(アズールレーン) 海魔女のソレント(聖闘士星矢) セイレーン(金田一少年の事件簿) 冥獣人セイレーンのネリエス(魔法戦隊マジレンジャー) セイレーン(仮面ライダーウィザード) 仮面ライダーファルシオン アメイジングセイレーン(仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏) セイレーン(なんか小さくてかわいいやつ) 追記、修正はセイレーンの歌声を聴いても平気な方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 警報のことを「サイレン」という語源。 -- 名無しさん (2014-08-08 22 00 38) ジャイアンの歌声には適わなかったwwwwwww. -- 名無しさん (2014-08-08 22 33 54) ↑リメイク前の「魔界大冒険」のほうね。リメイクではこのシーンがぬかされていて悔しい。 -- 名無しさん (2014-08-08 22 40 46) ↑あれは魔界大冒険の中で一番好きなシーンだったりする。漫画版では驚きのたうちまわる彼女らが笑えるw 本当、なぜリメイクではカットした。 -- 名無しさん (2014-08-09 00 02 22) ハーピーみたいな鳥型と人魚みたいなのがいる。どっちが本当の姿だろうか? -- 名無しさん (2014-08-09 09 18 21) 本来は鳥人だったんだけど、時代が変わるにつれて人魚として描かれることが多くなったらしい -- 名無しさん (2014-08-09 09 20 09) スターバックスのロゴはこの子がモデル -- 名無しさん (2014-08-09 13 38 49) 昔読んだ少女漫画では背中に翼の生えた人魚という贅沢な姿だった。 -- 名無しさん (2014-08-09 17 43 13) Mainウンディーネ Subジョーカー -- 名無しさん (2014-08-10 09 44 45) ローレライもこれに該当するのかな? -- 名無しさん (2014-08-10 13 35 00) 魔導ぷよぷよのうろこさかなびとの名前の由来? -- 名無しさん (2015-04-29 17 24 20) ドラゴンコレクションでは両方の折衷案なのか翼を持った人魚のイラストだったな -- 名無しさん (2021-05-21 07 18 59) 海外投稿イラストサイト「deviantart」で検索すると人魚の絵が沢山出てくる。人魚のイメージが強いんだろうか -- 名無しさん (2021-05-21 08 08 26) 聞こえないように対策する、音楽には音楽で対抗する。対策できる魔物は物語の華 -- 名無しさん (2023-01-07 18 42 20) ↑×7 学習漫画でのび太もやってたぞ お揃いだな -- 名無しさん (2024-01-07 21 18 10) 名前 コメント
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登録日:2011/05/14(土) 16 50 08 更新日:2022/05/18 Wed 17 48 55NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ギリシャ神話 ゼウス仕事した 善行 夫婦 愛 神話 連理の枝 夫婦の樹はギリシャ神話の物語の一つである。 「レイプ魔」だの「何かと穴があったら入れたい、テューポーン先生(゜∀゜;ノ)ノ」 と陰口の止まないことで有名なゼウスが善き神様としてちゃんと仕事した数少ない話である。 老夫婦のセリフは割と有名で形を変え、様々な所で使われている。 あらすじ ある日、ゼウスとヘルメスは地上の人間が堕落してないかを確かめるために、みすぼらしい姿で地上の町にやって来ました。 しかし町の住人は遊び呆けているばかりか、みすぼらしい姿のゼウスたちを乱暴に追い出しました。 よくみると犯罪者も増え、自分たち神々に対する信仰も薄れているようです。 町の様子にゼウスはため息をついて、 「はあぁ~、なんとだらしない連中だ。いっそノアるか……」 そのゼウスの物騒なセリフに、普段は落ち着いた性格のヘルメスも町の乱れた様子や先ほどの自分たち神々に対する無礼に腹を立てていたのでしょう、 あわや頷きそうになりました。 しかし、ふと気まぐれに空を見上げますと山の上に細い煙が登っているのが見えます。どうやら人が住んでいるようです。 まだ1日が終わったわけでもない。ノアる、ノアらないを決めるのはあの家を調べてからでも遅くはないだろう。ゼウスたちは思い直し、山の上に向かいました。 果たして煙の下には小さな家があり、老夫婦が住んでいました。 老夫婦はみすぼらしい姿のゼウスたちを見て、さぞかし疲れたでしょうと親切にもてなします。 遠い国から旅をしてきて腹をすかしたといえば自分たちはもう、食べたからとお腹を鳴らしながら食事を出し、 今夜は冷えるでしょうと一つしかないテーブルや椅子を薪代わりに暖を取ってくれたり……。 健気な老夫婦の姿を見てゼウスたちは腐ったリンゴの中に素晴らしい傑作があったことだと喜びました。 そして自分たちの正体を明かし、驚く二人を横目に先ほどの堕落した町の人間を家畜と野菜に変え、与えました。 更に二人の家を豪華な神殿に変え、褒美に与えようとしました。 しかし、老夫婦二人は、 『あまりに自分たちには豪華過ぎます、出来れば屋敷としてではなく、あなた様達のいらっしゃった記念の神殿にしてくださいませ、そうすれば管理人として暮らす理由が出来ます。』 と控えめに申し出ました。 ゼウスはますます気に入り、ならば別に一つ聴いてやると言いました。 老夫婦は、 『ならば、私たちは子供も無く寂しさをお互い慰め合って生きてきました。老い先も短いので最後を迎える瞬間も同じ時にしてくださいませ』 と願い出ました。 二人の欲の無さを喜び、ゼウスとヘルメスは、 『その願い叶えたぞ!』 と一叫びと共に雲の彼方に消えていきました。 さて、それから老夫婦はきちんと神殿の管理をしながら数年を暮らしていきました。 そんなある日、神殿の入り口を右左に分かれて掃除をしておりますと二人とも足が動きません。みると足が樹になってきています。 この日がきたか、二人はお互いの名前を叫びながらなんとか手を握ろうと腕を伸ばします。 しかし、伸ばした腕もどんどん枝になっていくのを見て、叶わないと悟り、二人は同時に叫びました。 「「最高の人生をありがとう」」 お互いの最後の言葉が同じだったことに驚いた二人でしたが、やがて満足そうに目蓋を閉じるのでした。 ヘルメス「良い樹が生えましたね」 ゼウス「ああ、地上で最も美しい樹だ……」 天界では二人の神が満足げにその二本の樹を眺めていました。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ゼウスは人間から神に近い不死性や能力を奪っているから、人としての本分を全うしようとしたこの二人はさぞかし素晴らしく見えたろうな このような年寄りになれたらいいもんだ -- 名無しさん (2014-01-11 05 43 23) 町の人間wwwwwwww まあ今回は仕方ない -- 名無しさん (2014-01-12 17 17 19) ノアるってwwそんな聖☆おにいさんのバベるみたいに気軽に言うなよww -- 名無しさん (2015-01-08 13 58 26) ギリシャ神話だとノアに相当するのはデウカリオーンだから、この場合だとデウるってのがしっくりこない? -- 名無しさん (2015-02-14 18 08 36) まあノアってるんだよね、結局 -- 名無しさん (2015-10-10 13 30 45) 彼ら気分屋だしね -- 名無しさん (2015-11-18 02 22 51) ↑3 ノアのいつわのほうが日本での知名度ははるかに高いから、これでいいんじゃないの?神話好きじゃなければ「デウカリオン?誰それ?」って人がほとんどだと思う。 -- 名無しさん (2016-02-13 10 53 06) 俺が読んだのだと街の人達を鳥に変えて、街自体も湖にして沈めてたな -- 名無しさん (2016-10-23 03 56 05) 里中真知子のギリシャ神話の漫画で読んだけどいい話だったな -- 名無しさん (2017-07-11 13 32 27) 神話らしい神話 -- 名無しさん (2018-02-14 22 32 44) 二人の名前は妻がバウキス、夫がピレモンだったはず -- 名無しさん (2021-02-26 07 35 10) おかしい・・・いい話すぎてギリシャっぽくないぞ。 -- 名無しさん (2022-05-18 16 39 19) 名前 コメント